宇江佐真理さんの「春風ぞ吹く」を読みました。
幕府小普請組に属する村椿五郎太は、
西両国広小路の文茶屋で
代筆を内職とするかたわら、
学問吟味に合格し御番入り
(役職に就くこと)を狙っている。
そうすれば
将来を約束している娘・紀乃との
仲も許されるというものである。
代書屋に持ち込まれる騒動、紀乃との恋の一進一退、
そして学業の行方…温もりの伝わる五篇の連作短篇集。
「BOOK」データベースより
初めて読む作家さんです。
とても読みやすいです。
でもなんか物足りない…
主人公に惹かれないのかなぁ(^^;
主人公の五郎太は通っている学校(藩校)の先生方に
かなりかわれていて、
いずれ大きな花を咲かせる的な見方をされていましたが
その根拠があまり描かれていない気がするんですよねー
ただ、愛する紀乃の兄に頼み込まれ、
吉原へ一緒について行ったものの
一途な五郎太は花魁と関係を持つ事をしなかったところは
なかなか清々しいと思いました。
私の好きなタイプのお話なのに
なぜかのめり込む事もなく、
読み始めるとやたら眠くなってしまい、
(ファンの方には申し訳ないけど)
読み終わるのに自分では考えられないほど時間がかかってしまいました(^^;