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小春日記

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「楽園」

宮部みゆきさんの「楽園」を図書館で借りて読みました。
萩谷敏子が「楽園」_d0045063_2111213.jpg
前畑滋子に持ち込んだ絵は
まるで幼児が描いたようなもので
とても小学6年生が描いたとは
思えない絵だった。

それは事故で亡くなった
敏子の一人息子、
等が描いたものだったのだが、
その絵には等が知るはずのない風景が描かれていた。

それは事件を暗示するような絵だった。
何故、等はその絵を描いたのか。
どうして描くことができたのか…

これは「摸倣犯」で重要な役割を果たしていた
フリーライターの前畑滋子が
かつてかかわった(「模倣犯」の)事件から9年後に
萩谷敏子から絵を見せられるところから始まります。

これはこれで面白いし、読ませる作品なんですが
読んでいる内に
「模倣犯」の中の前畑滋子って
どんな役割だったのかっていう事がだんだん気になってきて
もう一度「摸倣犯」を読もうかなって思ってしまいました(^^;

でもこの作品の方が(模倣犯より)ずっと後味のよい終わり方になってて
救われました。
by koharu1002 | 2008-02-01 21:37 | こんな本、読みました