花家圭太郎さんの「日暮れひぐらし~八丁堀春秋」を読みました。
江戸の夏。
両国川開きのこの日、花火見物に出掛けた
元北町奉行所定町廻り同心・小山田采女と妻のおしゅんは
雑踏の中でスリに遭遇する。
残された財布の中には、奇怪な脅し文が入っていた。
どうやら財布の持ち主の娘がさらわれたらしい。
だが手掛かりはこの紙片一枚のみ。
采女はさっそく仲間と共に探索に乗り出すが―。
移ろう季節の中、市井の人々の生活を活写しつつ展開する書き下ろし時代小説。
「BOOK」データベースより
初めて読む作家さんです。
母が古本屋で購入した本で、私が時代小説も読むと知って貸してくれました。
読みやすいし、面白かったです。
途中から事件の真相のあらましはわかってしまうのですが
登場人物のよさで気持ちよく読めました。
お話は切ないです。
主人公じゃないけれど、もっと他に方法はなかったものかと考えてしまいます。
心の深いところにふれる台詞もいくつもありました。
こんなに人の気持ちを読める、そして配慮のできる人ばかりだったら
どんなにこの世の中はよくなっていくでしょう…
残念だったのはこの作品が「八丁堀春秋」という作品の続編だったこと。
まず、こっちを読まなくっちゃ^^