小春日記

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荻原浩「ちょいな人々」

荻原浩さんの「ちょいな人々」を読みました。
d0045063_23305336.jpg社内女性のほめ言葉に
有頂天になる中年課長はじめ、
おっちょこちょいだけど
愛すべき人たちの破天荒な
ユーモアワールド。

「BOOK」データベースより
荻原さんお得意のユーモア小説です。

「ちょいな人々」「ガーデンウォーズ」「占い師の悪運」
「いじめ電話相談室」「犬猫語完全翻訳機」「正直メール」
「くたばれ、タイガース」の七つのお話です。

どれも面白いし、「いじめ電話相談室」以外はどれも可笑しくて笑えます。

でも一番好きなのは「いじめ電話相談室」だったりします^^


「いじめ電話相談室」
市が運営する「いじめ電話相談室」に勤務するサトコは
「もう死ぬしかない」と訴えてきた中学生のエリカの相談を
親身になって受けるうちに、相談を受けるだけではなく
いじめをやめさせるために自ら行動を起こします。

それが評判となって「サトコ」を指名して
相談の電話をかけてくる子どもたちが増えます。
そのためサトコの職場で軋轢が起きます。

さて、「いじめバスター」のサトコは…


いやーすかっとしましたねぇ
思わず心の中で快哉を叫びました^^



東野圭吾さんの「容疑者Xの献身」を読んだ時、
興味から直木賞受賞者リストを見ました。
ここ数年、荻原さんも何度も候補にあがっているんですね。
いすれ受賞してもらいたいなぁ、と思います^^
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by koharu1002 | 2009-01-31 00:01 | こんな本、読みました

東野圭吾「容疑者Xの献身」

東野圭吾さんの「容疑者Xの献身」を読みました。
d0045063_223972.jpgこれほど深い愛情に、
これまで出会ったことがなかった。

いやそもそも、
この世に存在することさえ
知らなかった。

運命の数式。

命がけの純愛が生んだ犯罪。
                     「BOOK」データベースより

最近、映画化されて話題の一冊ですね。
却ってくるのを待っていたらいつまでも借りられそうにないので
予約を入れて借りました。

「直木賞」を取った作品なんですよねー
うーん、温度が低い感想になりそうな予感が…


トリックが「ある」とか「ない」とか、議論されているようですが
私にはまぁ、考えつかない展開だったので(当たり前だけど…笑)
「アリ」なんだろうと思います。
ただちょっとズルいかなぁ、とは思いますが…



ネタばれになるので詳しい事は控えますが
容疑者Xが愛した女性、花岡靖子さんは
きれいな人だったんですか?それほどでもないのですか?
人間的にはどれくらい魅力的な女性だったのでしょう?

そういうところはあまり描かれていない気がします。
やっぱり男性から見て「守ってあげなきゃ」的な女性なんでしょうね。


そして、容疑者Xが自分の人生を棒にふってまで
彼女を愛したきっかけが
あんな偶然としか言えない出来事だというのは
ちょっと現実味がない気がします。

それを天才数学者の純粋な精神のなせる技、だとかいうのだったら
ま、それはそれでかまわないんですが…

何にしても容疑者Xは
それがどんな純愛の心から生まれた衝動だとしても
許されない事をしたわけで
それは天才ではなく一人の狂人の行動なのではないでしょうか?

あ、そうか…
「天才」な部分はあのトリックを考えた頭脳、なのか…



でも面白く読んだ事は確かです(^^;
いまさら?(笑)




それにしても映画の石神役は堤慎一さんだったんですねー
いやーかっこよすぎでしょ?(笑)
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by koharu1002 | 2009-01-27 23:21 | こんな本、読みました

映画「天国はまだ遠く」

天国はまだ遠く」を観てきました。d0045063_23294751.jpg
おおむね原作通りでしたが
民宿田村の田村さんにも
実は暗い過去がある、という部分が
足されていました。

ちょっとだけ不満なのは
千鶴が死のうと思い詰めた理由が
映像としてなかった事。

ただ台詞だけで説明しようとすると
やっぱりちょっと軽い気がします。

思い詰めた様子を暗いタッチで描いたら
その後のきれいな空や山の様子なんかが
さらにひきたったんじゃないかな、と
素人考えですが…

でもま、加藤ローサちゃんは可愛いし、
イケメン徳井クンはけっこううまくはまってたし
(実は「イメージ違うっ」と叫んだりしてました)
なかなかよかったんではないでしょうか^^
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by koharu1002 | 2009-01-26 23:52 | 映画のハナシ

朝井まかて「実さえ花さえ」

朝井まかてさんの「実さえ花さえ」を読みました。
d0045063_21423733.jpg江戸・向嶋で
種苗屋を営む若夫婦、新次とおりんは、
人の心を和ませる草木に
丹精をこらす日々を送っている。

二枚目だが色事が苦手な新次と、
恋よりも稽古事に
打ち込んで生きてきたおりんに、
愛の試練が待ち受ける。

第3回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作。
                       「BOOK」データベースより

初めて読む作家さんです。
この作品も新聞の書評欄で興味をもちました。

読みやすかったし、いい話でした。
私の好きな「一生懸命誠実に生きていれば必ずむくわれる」が
いくつもあふれていて、
起きる事件にハラハラしますが
それでも最後は誰かに助けてもらったり
自力で活路を見出したりと
ほっとさせる終わり方になっています。

もっとも事件と言っても
誰かが殺されたりする生臭い事件はありません。



ただいくつか気になるところがあるんです。
まずは主人公の新次が
誰もが(特に若い娘は)振り返るようないい男であること。
見栄えがいいに越した事はないですが
特に必要ない気が…
人間的な魅力(いえ、真面目ないい男に描かれているんですが)を
もっともっと盛り込んでほしかったな…

んでもって、
女房のおりんが
新次の幼馴染の留吉の女房のお袖に
「なんであんたなんかと一緒になったのかわからない」と
なじられて凹んでいるのに
「おまえのここに惚れたんだよ」の答えがない。

それにそれに…

目指すものが違うと袂をわけたはずの
新次が修行した奉公先のお嬢様、理世との密通。
たとえそれが一夜限りだとしても
それがどんなに情にかなったものだとしても
それは女房のおりんに対する裏切りだと思います。

心が離れてしまった夫婦ならいざしらず
心がしっかりお互いに向き合っているはずの新次とおりん…
不安に思いながらも新次を信じる(洒落ているわけではなく)おりん…


家庭に波風をたてる必要はないかも知れませんが
多少の屈託はあってほしかったです。


そんなこんなで
私の好きなテーマであるにもかかわらず
いまいちすっきりおすすめです!と言えないのが残念です。
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by koharu1002 | 2009-01-23 22:42 | こんな本、読みました

荻原浩「オロロ畑でつかまえて」

荻原浩さんの「オロロ畑でつかまえて」を読みました。
d0045063_2211765.jpg人口わずか三百人。
主な産物はカンピョウ、
ヘラチョンペ、オロロ豆。

超過疎化にあえぐ
日本の秘境・大牛郡牛穴村が、
村の起死回生を賭けて立ち上がった!

ところが手を組んだ相手は
倒産寸前のプロダクション、ユニバーサル広告社。

この最弱タッグによる、やぶれかぶれの村おこし大作戦
『牛穴村 新発売キャンペーン』が、今始まる―。

第十回小説すばる新人賞受賞、ユーモア小説の傑作。
                    「BOOK」データベースより

荻原さんのこういう作品は大好きです^^
な~んも考えないで楽しんで読めます。

それに出来すぎではあるけれど、丸くおさまって
終わりよければすべてよしっ、って感じですね。


「脇坂涼子きょうの畑仕事ファッション」だの
「婦人部寄り合いへのお出かけヘア」だの、
久しぶりに小説を読んで笑わせてもらいました^^
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by koharu1002 | 2009-01-18 22:11 | こんな本、読みました

野沢尚「魔笛」

野沢尚さんの「魔笛」を読みました。
d0045063_20581375.jpg公安と新興宗教のはざまで
生み落とされ、
首都を暴走する未曾有の恐怖。

警察をあざ笑うかのように
テロを仕掛け続ける女が
求めるのは、罰か。救いか。

悪魔的な頭脳で日本を恐怖に陥れた彼女を、
若き刑事と、その獄中の妻が追う。

「狂気」を極限まで描き尽くす、作家・野沢尚の到達点。
渾身の書下ろし。
                           「BOOK」データベースより

野沢さんの作品は好きなものが多いんですが
けっこう過激な表現も多くて、ちょっとなぁ…って時もあります。

この作品もそういった場面がなかったわけじゃないですが
まぁ面白く読みました。

でもいまいち理解できない事も多くて…
特に照屋礼子の気持も行動も
どちらも私の理解力では手に余ります(--;


それにちょっと話の展開が強引だなぁって思うところもありましたね。

そういうのを差し引いたとしても
やっぱり面白かったです。

特にラスト近くの照屋礼子と鳴尾刑事との対決、
鳴尾刑事の妻、藤子と知場ますみとの対決、
そして真杉と爆弾との対決、
どれもドキドキハラハラでした。
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by koharu1002 | 2009-01-17 22:29 | こんな本、読みました

やっぱり可愛いので…

買う予定はなかったんだけど、
赤ちゃんの顔を見てたらやっぱり欲しくなって
デジタルビデオカメラを買いにいきました^^

末っ子の知り合いがいて
ものすごく値引きしてくれたので
一番新しい、一番手軽にきれいにうつせる商品を
予算内で買う事ができました。

病院に持って行って娘に預けていたら
いろんな表情の「みー(孫の名前)」を映してくれていました。

親バカならぬババばかは始まったばかりです(笑)
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by koharu1002 | 2009-01-15 22:42 | 日記

宮部みゆき「堪忍箱」

宮部みゆきさんの「堪忍箱」を読みました。
d0045063_2201488.jpg蓋を開けたら最後、
この近江屋に災いが降りかかる…。

決して中を見てはいけないという
その黒い文箱には、
喪の花・木蓮の細工が施してあった。

物言わぬ箱が、
しだいに人々の心をざわめかせ、呑み込んでいく表題作。

なさぬ仲の親と子が互いに秘密を抱えながらも、
寄り添い、いたわり合う「お墓の下まで」。

名もなき人たちの日常にひそむ一瞬の闇。
人生の苦さが沁みる時代小説八篇。
                        「BOOK」データベースより

「堪忍箱」「かどわかし」「敵待ち」「十六夜髑髏」
「お墓の下まで」「謀りごと」「てんびんばかり」「砂村新田」の8編の短編集です。

宮部作品が大好きな私ですが、
これは「面白いんだか、面白くないんだか…」って感じでした。

世の中、何でも救いがあるわけじゃないって事くらい知ってます。
これだけ長いこと生きてますから(^^;

だからこそ、せめてフィクションの世界くらい
かすかでもいい、救いを求めたいんでしょうね。


まず「堪忍箱」でつまずきました(笑)
短い話ですが、読み終わって思わず「なんで?」…




ま、誰にも人には言えない心の闇(そんな大袈裟なものでなくても)ってありますよね。
私だって思う事をすべて言葉にしていたら
きっと誰からも総スカンでしょう(^^;



好きな話は「敵待ち」と「お墓の下まで」と「砂村新田」。
特に「砂村新田」が好きです。

悪い道へ入ってしまった市太郎の
お仲に対するきれいな気持ちがなんか清々しくて良かったです。
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by koharu1002 | 2009-01-10 22:27 | こんな本、読みました

産まれました^^

娘が午前5時26分、2600gの女の子を出産しました。

夜中の11時半ごろに「これって陣痛かなぁ」と。

すぐに10分間隔になって病院に電話。

とりあえず来てください、との事だったので
娘の旦那さんと一緒に病院へ。

子宮口が数センチひらいていたので、そのまま入院しました。

私は今日が仕事だったので
娘から「帰って寝て」と言われたので
すごすごと(笑)帰宅。

寝ていたら4時半すぎに婿さんから「今から分娩にはいります」とのメールが。

仕事の事を考えて、ちょっと悩みましたが
やっぱり立ち会いたいと病院へ行きました。

それから約1時間。
先生と助産婦さんの指導が良かったのでしょう、
そうわめく事も叫ぶ事もなく、無事に出産しました。

元気のよい泣き声でした。

涙がでました。



初産は通常10時間くらいかかると言われているようですが
娘は陣痛が始まってから出産するまで6時間ほどしかかかっていません。
超安産だったと思います^^


でも、今の世の中、産むより育てる方が難しい気がします。


すくすくとまっすぐに思いやりのある子どもに育ってほしいです。
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by koharu1002 | 2009-01-09 22:27 | 日記

重松清「きみの友だち」

重松清さんの「きみの友だち」を読みました。
d0045063_22125533.jpg友だち?
他人だよ、そんなの。
でも特別な他人、大切な他人。

嬉しいこと、
つらいことがいっぱいあったから
「友だち」の意味がわかった-。

痛みや喪失を乗りこえ、
少女たち、少年たちはやがて…。

『小説新潮』掲載に加筆。
                          「MARC」データベースより

これはよかった。とてもよかった。本当によかった。

重松さんの作品は確か4冊目です。
(たった4冊かもしれませんが)私はこの作品が一番好きです。

どんな感性をもっていれば、こんな風に
小学生や中学生の頃の心の動きを描けるのでしょうか?

どの感情もかつて一度は感じた事がある気がします。

思春期の頃の不安や苛立ち、
憧れや羨望や嫉妬などの入り混じった友達への気持ち。



小学生の時、
自分の傘から押し出されて交通事故にあい
それ以来松葉杖なしでは歩けない恵美ちゃん。

腎臓が悪く、長く生きられないだろうと言われて
いつも俯いてすまなさそうにしている由香ちゃん。

二人は、静かにでも楽しそうに寄り添っています。

永遠にそうしていられたらどんなによかったでしょう。

でもそうだったら、この素晴らしい話は生まれなかったでしょう。
たとえこれが小説だとしても…



重松作品、奥が深いです。
まだまだたくさん読みたいです。
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by koharu1002 | 2009-01-07 22:34 | こんな本、読みました