小春日記

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「戸村飯店青春100連発」

瀬尾まいこさんの「戸村飯店青春100連発」を読みました。
d0045063_2244428.jpg大阪の下町にある中華料理店・
戸村飯店の2人の息子は、
性格も見た目もまるで正反対。

東京、大阪と離れて暮らす兄弟が、
再会をきっかけに
自らの人生を見つめ直していく…。

瀬尾まいこ、待望の書き下ろし。     [日販MARCより]

4冊目の瀬尾さんの作品です。
これもいいですね^^

戸村飯店のひとつ違いの兄弟、ヘイスケとコウスケ。
高校3年のヘイスケはルックスもよく学校でも生徒会の役員などをやって
なかなかの人気ものである。
しかし、実家の手伝いはまったくしない。
人づきあいはいいので
店の常連客の相手はするが和気あいあいって感じではない。
卒業したら家をでる事だけ考えている。

弟のコウスケは勉強はできないが
実家の手伝いは率先してやるし、
常連さんとも冗談をとばして笑いあう。
ヘイスケは店を継ぐ気がさらさらないと感じ、
「この店を継いでいくのは自分しかいないんだなぁ」と
漠然と考えている。



コウスケとヘイスケ、章ごとに交互に
それぞれの主観で書かれてます。

コウスケからみたヘイスケ、ヘイスケからみたコウスケ。
当たり前ですが、立場が違えば感じ方も違うわけで…

例えば…
小学校に上がった頃に、二人は父親から
「じゃがいもを切ってみろ」と言われます。
コウスケは無邪気に大きさもきれいさも関係なく
ちゃっちゃっと切って面白がっています。

ヘイスケは父親が使い込んだ包丁を手に
緊張して指を切ってしまいます。
ヘイスケは幼いながらに父親の期待に応えたいと思っていたのです。
もう一度チャンスはやってきます。
その日のためにヘイスケはカッターと消しゴムで
何度も練習を重ねました。
しかし結果は同じでした。
やはり指を切ってしまったのです。
それからヘイスケが厨房に入る事はなくなりました。

そんなヘイスケをみてコウスケは
何でも器用にこなすくせに
店を継ぐのがいやで、わざと指を切ったりした、と思っています。

いろんな場面でそれぞれの考え方、感じ方が書かれていて
とても興味深いです。
大河ドラマの篤姫が「片方聞いて沙汰するな」と
よく言っていますが、ほんとにそうですね。



瀬尾さんの作品に登場する人物はみんな愛すべきキャラクターが多いですね。
この作品なら、ルックスがいいを除いても(笑)私はヘイスケが好きです。

読後感もよかった^^

何一つ事件らしい事件は起きないのだけど
どんどん読んでしまいます。
そうですよね、普通の生活には
事件なんてそうそう起きないですもんね^^
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by koharu1002 | 2008-06-30 23:32 | こんな本、読みました

「イン・ザ・プール」

奥田英朗さんの「イン・ザ・プール」を読みました。
d0045063_21445551.jpgトンデモ精神科医伊良部登場!

深夜のプールに
忍び込みたいと思ったこと、
ありませんか?

水泳中毒、ケータイ中毒、
持続勃起症…
ヘンなビョーキの博覧会。新・爆笑小説。
                           「BOOK」データベースより
前に読んだ「空中ブランコ」の前の作品ですね。

伊良部先生、ぶっとんでます(笑)
これに比べると「空中ブランコ」の時の方が
まだ常識的な治療だったような…
少なくとも犯罪をそそのかすような事はなかった気がします(^^;

やっぱり面白いです。
そんでもってなんか気楽になります。

それにしても神経症の病気って
いろいろな症状があるんですねー
そういう意味でも勉強になりました^^
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by koharu1002 | 2008-06-29 21:53 | こんな本、読みました

映画「JUNO」

JUNO」を観に行きました。

前に予告を見た時「これは見たいな」と思ってました。
私が会員になっている映画館ではd0045063_0163053.jpg
今週いっぱいしかやってません。
気づくのが遅くて、あわてて観に行きました。

でも観に行ってよかったです^^
とても良かった。

JUNOも可愛かったし、とりまく大人たちも
なかなか素敵だった。

不覚にもまた泣いてしまった。
切なくて…


最近、私が涙する場面がどういうものかがわかるようになりました。
不思議と「死」に直面する場面では泣けないんです。
やけにシビアになってしまって…

反対に「生きよう」とするシーンに弱いんですね(^^;

あと、気持がすごくわかる時。

子どもが欲しくて欲しくて、
でも子どもができない奥さんが
JUNOのお腹の子どもの命の鼓動に触れた時の
その顔が素晴らしくて涙がでました。

理不尽ですよねー
子どもが欲しい人には子どもができなくて
産んでも殺してしまったり放棄してしまったりする人でも
子どもは産めるんだから…



それにしても不思議なのはJUNOのお腹。
超音波の診断のシーンで
JUNOはお腹をだして診察してるんですが
あれは特殊メークなんだろうか?
それにしてはリアル…

まさか役作りのために妊娠したなんて事はないですよね?(^^;
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by koharu1002 | 2008-06-27 23:27 | 映画のハナシ

「借金取りの王子」

垣根涼介さんの「借金取りの王子」を読みました。
d0045063_21371791.jpg村上真介はリストラを請負う会社に
勤めるサラリーマン。

昨日はデパート、今日はサラ金、
明日は生保に乗り込んで、
泣かれたり、殴られたり。

相性バッチリの恋人陽子は
恐ろしく気の強い女で、すんなり結婚とはいかないし、
真介の前には難題山積み。

だけど明日は来る――。

他人事でないリストラ話に思わず涙。

働く人必読の面白小説!
                       amazonの著者からの内容紹介より

垣根さんのこのシリーズは好きです。
扱っているのはリストラですが
全然暗い話じゃないし、むしろ真面目にちゃんとやってる人には
見てる人がいますよーって話なので
読んでいて楽しいし、元気がでます^^

特に本のタイトルになってる「借金取りの王子」の話は泣かせます。
泣かせるといっても悲しい話じゃないです。
「ぐっとくる」という意味です。

泣き虫の男だって、すごく素敵に感じる事もあるんですねー





さ、これで2冊クリア。
図書館へ行くぞー^^
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by koharu1002 | 2008-06-26 21:49 | こんな本、読みました

「モップガール」

加藤実秋さんの「モップガール」を読みました。
d0045063_21232142.jpg高給優遇、初心者歓迎‥‥
求人広告の誘いに乗って、
桃子はアルバイトの面接に行く。

ところがその会社、
入ってみると社員は変人揃い、
しかも事件・事故現場専門の
清掃会社だった。

テレビ朝日系ドラマ化原作!           amazonの内容紹介より

ドラマになっていたのを知っていて
少し興味があったので図書館で借りて読みました。

初めての作家さんでした。
読みやすいし、登場するキャラクターもなかなか面白くて
楽しく読めました。

この掃除屋さんは事件現場を主に掃除しています。
主人公の桃子はそこで
死んだ人間のダイイングメッセージのようなものを
身体でうけとってしまうのです。

それはある時は視覚であったり味覚であったり、嗅覚でだったりします。
つまりあるきっかけで、どこかの風景がフラッシュバックのように
鮮明に頭に描きだされたり、
食べるものの味が、何を食べてもカップうどんの味だったりするのです。

桃子は、劇団に所属していて日常的に役の格好をしている胡散臭さ抜群の重男や
ルックス抜群のくせにいつも無表情で
人をくったような言葉しか言わない翔、
キャピキャピギャルの事務の未樹、
犬マニアで犬アレルギーの社長の手を借りながら
その謎を解明していきます。

事件がらみとは言っても
それぞれの事件は少し温かいんですよね。
それがちょっといい感じでしたね^^
ラストの事件は別ですが…



イケメンの翔はドラマでは誰がやったんだろう?と気になって
ドラマのHPを見てびっくり!
主人公の名前と設定こそ一緒ですが
翔くんはでてこないわ、話は全然違うわ、で
これでいいん?って感じ。

原作のままでも十分面白いドラマになったと思うのになぁ…(--;
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by koharu1002 | 2008-06-24 22:13 | こんな本、読みました

映画「ザ・マジックアワー」

ザ・マジックアワー」を娘と観にいきました。

面白かったです。
途中まではくすっくすっと笑う程度でしたが
ラストはけっこう気持ちよく笑えました。

しかし、何がすごいってキャストがすごい。
ほんの5分程度の役に
普段なら主役を張れる人がどんどんでてくる。

思い出しただけでも、
唐沢寿明さん、中井貴一さん、鈴木京香さんに谷原章介さん…
SMAPの香取慎吾くんはストリートミュージシャン役で
ほんとに数分間1シーンしかでてない(^^;

ま、楽しく笑って気分よく帰れる。
それが三谷作品のいいところですね^^
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by koharu1002 | 2008-06-23 22:44 | 映画のハナシ

BOOK CLIP

d0045063_210469.jpg本屋のレジで発見。
可愛いのでつい買ってしまいました。

私は文庫は
自分で作った文庫カバーを使っています。
図書館で借りた単行本には
ちゃんと紐(?)が入っていて
ほんとは必要じゃないんですが
こういうのがあると、さらに読書が楽しくなるんじゃないかな^^


しか~し、実は非常事態宣言なんです。
というのも、予約ができる便利さで
図書館に出かけるたびに予約を入れていたら
なんか急にみな戻ってきて
貸出OKになったんです(^^;

今日も貸出OKのメールがきました。
今、手元に4冊、借りた本があります。
5冊までは借りられる事になっていますが
この本を借りに行く時には
やっぱり2冊程度は返しておきたい。

さ、今から読書読書~♪
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by koharu1002 | 2008-06-22 21:11 | 日記

「重力ピエロ」

伊坂幸太郎さんの「重力ピエロ」を読みました。
d0045063_2393597.jpg兄は泉水、二つ下の弟は春、
優しい父、美しい母。
家族には、
過去に辛い出来事があった。

その記憶を抱えて
兄弟が大人になった頃、
事件は始まる。

連続放火と、火事を予見するような
謎のグラフィティアートの出現。
そしてそのグラフィティアートと
遺伝子のルールの奇妙なリンク。

謎解きに乗り出した兄が遂に直面する
圧倒的な真実とは―。

溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。
                         「BOOK」データベースより 
初めて読む作家さんです。
文章は読みやすいですが、書いている事は
けっこう難しいです(^^;

遺伝子やDNAの並び方など、興味はありますが
小説の中にでてくると、どっちかって言えば読み飛ばしたいです(笑)
もっともこの遺伝子の話がなければ
この作品は成り立たないわけで…



この作品は長男の泉水が、泉水の感情とともに
見聞きした、あるいは考えた事を書いていますが
主人公は泉水なのか、春なのか
私にはわかりません。

春は泉水の母親がレイプされて妊娠した子です。
世間では「どうして産んだんだろう」とか
「恥ずかしい一家だ」というような
興味本位の中傷をしますが、
泉水も春も両親もそれぞれが家族を愛していて
家族の結束は固いです。

これはやっぱり家族の絆の話なんですよね?

文中の抜粋ですが…
「ピエロは、重力を忘れさせるために、メイクをし、
玉に乗り、空中ブランコで優雅に空を飛び、時には不恰好に転ぶ。
何かを忘れさせるために、だ。
私が常識や法律を持ち出すまでもなく、
重力は放っておいても働いてくる。
それならば、唯一の兄弟である私は、
その重力に逆らってみせるべきではないか。」

家族の話としては理解できますが
長年の鬱屈した思いを晴らすためには
何をしてもいいのかって事になると、それはちょっと違うかも…って

そうは言っても、
世の中に死んだ方がいい人間っていない、とずっと思っていましたが
「誰でもよかった」で人殺しをしてしまう事件が何度も起きると
はたしてそうだろうか、とも思ってしまうこの頃です…



この作品は図書館で借りたものではなく
本屋さんで購入して、出勤した日の昼休みに読んでました。
だから少し時間がかかってしまい
テンションが上がらないままに読み終わったので
ちょっと醒めた感想になってるかも知れません(^^;
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by koharu1002 | 2008-06-21 23:53 | こんな本、読みました

「空中ブランコ」

奥田英朗さんの「空中ブランコ」を読みました。
d0045063_0291244.jpg人間不信のサーカス団員、
尖端恐怖症のやくざ、
ノーコン病のプロ野球選手。
困り果てた末に病院を訪ねてみれば…。
ここはどこ?なんでこうなるの?

怪作『イン・ザ・プール』から二年。
トンデモ精神科医・伊良部が再び暴れ出す。
                   「BOOK」データベースより
初めて読む作家さんです。
とても面白かったです^^

伊良部総合病院の地下にある神経科に医学博士・伊良部はいる。
訪れる患者に甲高い声で「いらっしゃ~い」と
満面の笑みで迎える。

とりあえずの治療はビタミン注射。
注射を打たれる人をみると興奮するらしい(^^;

注射を打つ看護士はミニスカートで肉感的なマユミ。
でも、まったく愛想がない。

伊良部は患者の悩みをきいては面白がる。
「馬鹿にしてる」とか「なめてる」とか思いながらも
何故か患者は「明日もきてね~」の言葉につられて通院してくる。

伊良部の治療はいい加減に見えるが
患者たちはそれぞれちゃんと立ち直っていく。
これは伊良部の計算なのか?
伊良部は本当は名医なのか?(笑)



病院の待合室で読んでいたのに
時々吹き出しそうになってあわてて口をおさえたりしました(^^;
変な人に見られたかしら?

何にしても、久しぶりに笑える面白い作品に出会いました。


これより前に「イン・ザ・プール」という作品があるらしい。
これも借りて読もおっと^^
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by koharu1002 | 2008-06-20 00:30 | こんな本、読みました

宮部みゆき「名もなき毒」

宮部みゆきさんの「名もなき毒」を読みました。

この作品は「誰か~Somebody~」の続編です。
続編と言っても、事件のその後を書いたものではなく
中心となる登場人物が同じというものです。

青酸カリを使った連続無差別毒殺事件の4件目から話は始まります。
主人公の杉村三郎は、当初はその事件とはかかわりをもっていません。
杉村の職場では、d0045063_20484664.jpg
杉村の部下にあたるアルバイトの
原田いずみが起こした
トラブルで騒ぎになっていた。

原田いずみは
自分の不始末を棚に上げ、
編集長の園田に暴言を吐いたうえ、
怪我を負わせたまま
連絡がとれなくなってしまったのだ。

数日がすぎても出社しない原田いずみをクビにしようと決めた頃、
本社の社長室には原田いずみからの手紙が届いていた。
それは「自分は被害者だ」という原田いずみからの
根も葉もない一方的な告発状だった。

杉村は原田いずみの正体を知るために
前に勤めていた出版社へでかける。
いずみはそこでもトラブルを引き起こして辞めていた。

そこで、前にトラブルを起こした時
いずみの身上調査を頼んだ北見という人物を紹介される。

杉村が北見を訪ねた時、北見の部屋には先客の女子高生がいた。
しかし北見は「未成年者の依頼は受けられない」と断った。

女子高生は、先の連続無差別毒殺事件の4人目の被害者、
古屋明俊の孫娘だった。
進展しない警察の捜査にいらだち、犯人探しを頼みにきたのだった。
ここから杉村と連続無差別毒殺事件とのかかわりができます。


話はそれますが…
私は小説を読んでも映画を観ても、あまり泣くことはありません。
それでも時々、涙がこぼれたり、うるっときたりすることがあります。
ただそれが皆と少し違う場面だったりするんです。

前に邦画の「シャル ウイ ダンス」を見た時、
主人公が奥さんと庭でダンスをするシーンで
奥さんの気持が切なくて涙がでました。

2度目に観た時もやはり同じシーンで涙がこぼれました。

その話を会社でした時、「あの映画のどこで泣くん?」と
少し私より年上の男性社員から言われました。

皆が泣いたというような小説でも映画でも泣けないのに…


なぜ、こんな事を書いているかというと
実は私はこの作品のある場面で泣いてしまったからです。
それは連続無差別毒殺事件の犯人
(実際は連続ではなかったのですが)が犯行を自供する場面でした。

犯行理由があまりにも切なかったんです…

何の罪もない人間の未来を絶ってしまう殺人は悪いに決まってます。
許せる事ではありません。
それでも涙がでました。



生きていれば必ずいい事あるから、と
能天気な私はいつも思ってます。
でもそうとも言えない人がいるのも事実です。
生きていてもただ切ないだけの人もいるはずです。

それでも私は生きていればきっといい事あるから、と言いたいです。
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by koharu1002 | 2008-06-17 20:54 | こんな本、読みました