小春日記

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カテゴリ:こんな本、読みました( 289 )

奥田英朗「用もないのに」

奥田英朗さんの「用もないのに」を読みました。
d0045063_2254454.jpgニューヨーク、北京、そのへん。

ものぐさ作家がお出かけすれば、
なぜかいつも珍道中。
                    「BOOK」データベースより

奥田英朗さんのエッセイ集です。

野球篇「再び、泳いで帰れ」「アット・ニューヨーク」「松坂にも勝っちゃいました」と
遠足篇「おやじフジロックに行く。しかも雨……。」
「灼熱の『愛知万博』駆け込み行列ルポ」
「世界一ジェットコースター『ええじゃないか』絶叫体験記」「四国お遍路 歩き旅」の七編。

作家さんっていろんな仕事してるんだなぁ、って妙なところに感心(笑)

それをささえてる編集者の方も大変です(^^;

奥田さんとは(知り合いか?)ほぼ同年齢なので
わかるーってとこが多いですが
海外の音楽については私には知識がなさすぎて
奥田さんの造詣の深さに驚くことしきりです^^

でも、「ハイロウズ」と「くるり」は知ってるゾ、などと
ひとりでにんまりしてたりして(笑)


「野球篇」はかなりの辛口。
愛すればこそ、なんでしょうね。


好きな作家さんですから楽しんで読みました、と言いたいところなんですが
何故か読んでると眠くなってしまい、
私にはエッセイは向いてないのかも…と思うのでした(^^;
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by koharu1002 | 2009-08-05 23:30 | こんな本、読みました

縄田一男選「世話焼き長屋」

縄田一男氏選「世話焼き長屋」を読みました。
d0045063_21293347.jpg女房より猫を可愛がる松五郎。
哀れな女房が間男して(「お千代」)。

娘の仕度金も用意できぬ貧乏御家人が
五十両の都々逸勝負(「浮かれ節」)。

暴力三昧の駄目亭主の元から女房が逃げた(「小田原鰹」)。

絵師の夢を絶った市兵衛の元に転がり込んだ美貌の娘は、
労咳を病んでいた(「証」)。

親が残した大借金を
五つの職を掛け持ちして返す和助だったが(「骨折り和助」)。

感動必至、名作人情時代小説五編を精選。
                     内容(「BOOK」データベースより)

母と行った古本屋さんで購入した一冊です。

どの話も良かったですが、一番感動したのは「小田原鰹」。

働きもせずに自分の理屈ばかりこねて
あげくに女房に暴力をふるう駄目亭主にみきりをつけて
鹿蔵の女房おつねは夫の元から逃げ出します。

ころがるようにさらに駄目な人間になっていく鹿蔵。


でも…
人間の心の持ちようって
いつどんなきっかけで変わっていくのか予想がつきませんね。


救いのない話だなぁ、と思いつつ読んでいたので
おもいがけない展開に感動しました。

人間、捨てたもんじゃぁないですね^^
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by koharu1002 | 2009-08-03 21:42 | こんな本、読みました

梶よう子「みちのく忠臣蔵」

梶よう子さんの「みちのく忠臣蔵」を読みました。
d0045063_22281745.jpg日本橋の高札場で、元盛岡藩士が切腹した。
背景には、盛岡・弘前両藩の
二百数十年にわたる確執があるらしい。

旗本の嫡男・神木光一郎は、
盛岡出身の剣豪・相馬大作と親交を深めるうち、
大藩の存亡にかかわる真実を知ることとなるが…。
               「BOOK」データベースより

「一朝の夢」の作者の新しい作品が新刊の棚に並んでいたので借りてみました。

「一朝の夢」の主人公もそうでしたが、この作品の主人公、光一郎も
熱血漢とは程遠い人間です。
それでも事件にかかわっていくうちに成長していく姿は
なかなかここちよいものがあります。


特に相馬に対する盛岡藩の冷たい態度に
義憤を感じた光一郎が
単独で盛岡藩の家老に会う場面は
どきどきもしたし、ほっともしたし…^^


史実にどれだけ忠実なのかはわかりませんが
いくつかの歴史的事実に思いをはせ
人物を作り上げ、話をふくらませてできあがる時代物作品。


とても楽しく読みました^^
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by koharu1002 | 2009-07-29 22:53 | こんな本、読みました

北村薫「鷺と雪」

北村薫さんの「鷺と雪」を読みました。
d0045063_23221396.jpg帝都に忍び寄る不穏な足音。

ルンペン、ブッポウソウ、ドッペルゲンガー…。

良家の令嬢・英子の目に、時代はどう映るのか。

昭和十一年二月、雪の朝、運命の響きが耳を撃つ―。
               「BOOK」データベースより)

新刊の棚で見つけたので借りました。
借りている間に「直木賞」を受賞されました。
「なんてラッキー」と思いました。
受賞後は一気に予約が増えますからね^^

でも、ですね、
これって続きものだったんですね(^^;

第一作も続編も読んでないので
主人公の英子令嬢とそのお抱え運転手のベッキーさんの
魅力が全然わからないんです(><)

なんてこと…

おまけに文章が抒情的というか、観念的というか…


謎ときはけっこう面白く読んだのですが
全体にそういう印象を持ってしまったので
残念ながらあまり楽しめませんでした(TT)


やっぱ不精はよくありませんね(^^;
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by koharu1002 | 2009-07-26 23:37 | こんな本、読みました

山本一力「梅咲きぬ」

山本一力さんの「梅咲きぬ」を読みました。
d0045063_834828.jpg時代は宝暦年間、
深川の老舗料亭「江戸屋」―。

女将秀弥と娘玉枝の
波瀾の人生を描く人情時代小説。
                   「BOOK」データベースより

山本一力さんの作品にはよく登場する「江戸屋」の女将、
秀弥が主人公です。

4代目秀弥となった玉枝の人生がとても丁寧に描かれています。

玉枝をとりまく人々もいいですね。

3代目秀弥。
もちろんお母さんです。
4代目を継がせるべく厳しく女将としての心構えを仕込みますが、
母親としての愛情もそこかしこにあらわれています。

踊りの師匠の春雅とその夫の福松も
玉枝の人生に深くかかわっています。

しかし、幼い頃の玉枝は
子どもとしてはできすぎではないですか?(^^;

秀弥たちの躾の賜物だと言われればそれまでですが…


この作品のラストあたりに
「損料屋喜八郎」に出会っているはずで
秀弥さんには幸せになってもらいたいと思うばかりです^^
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by koharu1002 | 2009-07-23 09:10 | こんな本、読みました

道尾秀介「鬼の跫音」

道尾秀介さんの「鬼の跫音」を読みました。
d0045063_21395960.jpg心の中に生まれた鬼が、
私を追いかけてくる。

―もう絶対に
逃げ切れないところまで。

一篇ごとに繰り返される驚愕、そして震撼。

ミステリと文芸の壁を軽々と越えた期待の俊英・道尾秀介、
初の短篇集にして最高傑作。
                   「BOOK」データベースより

新刊の棚で見つけたので借りてみました。

「鈴虫」「(ケモノ)」「よいぎつね」
「箱詰めの文字」「冬の鬼」「悪意の顔」の6編の短編集です。

多分、好き好きでしょうねぇ、この手の作品は。
軽くホラーでミステリーでサスペンスで…

そんなにドロドロおどろしく(?)はないので
さらさらと読めますが、
特別新しい感じはありません。


私的には一番短い「冬の鬼」が
一番気持ち悪かったかな(^^;
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by koharu1002 | 2009-07-20 21:57 | こんな本、読みました

乙川優三郎「霧の橋」

乙川優三郎「霧の橋」を読みました。
d0045063_2134990.jpg迫りくる黒い陰謀の影!
刀を捨て商人になった男の
身に蘇る武士魂。

時代小説大賞第七回受賞作。
               「BOOK」データベースより

「恋細工」のあらすじをコピペしようと見ていたAmazonのページで
この作品を偶然見つけ、気になって借りてきました。

初めて読む作家さんでしたが私好みでとっても良かったです^^

実は
第一章から第二章に読みすすめた時、
急に状況がかわったので
「あれ?短編だったけ?」などと思ってしまいました(^^;

これも「手のひら、ひらひら」と同じように
第一章で起きる事件が
最後の章にかかわってくるんですよね。


途中、主人公の敵役となる勝田屋の彦次郎や善三や角屋が
案外簡単に三右衛門と惣兵衛の計略に
ひっかかったもんやなぁ…とは思いましたが(^^;


それにしても人の心の動きを描くのがとてもうまいと思います。
特に惣兵衛とおいととの心のすれ違いは
読んでいる私もはらはらさせられました。


他の作品も読みたいです。
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by koharu1002 | 2009-07-17 22:21 | こんな本、読みました

西條奈加「恋細工」

西條奈加さんの「恋細工」を読みました。
d0045063_201639100.jpg一匹狼の職人・時蔵と
女だてらに細工師を志す
錺工房の娘・お凛。

周りと打ち解けず、
独り黙々と細工に打ち込む
天才肌の時蔵に振り回されながらも、
お凛は時蔵に惹かれていく。

そして、反発し合っていた二人の心が
銀細工を通じてかさなった時、
天保の改革で贅沢品が禁止された江戸の町に
活気を取り戻す、驚天動地の計画が動き始めた…。

若い男女の哀しく切ない恋模様を描く本格時代小説。
                    「BOOK」データベースより

この作品も新聞の紹介欄で見かけて
新刊の棚で見つけたので借りました。

これはとても良かったです。

まず登場人物が個性があっていい。

女は職人になれないのを承知で
錺職の技をみがき意匠を考える主人公の凛。

凛の幼馴染で江戸の町で誰よりも早く新しいもので
自分を装うお千賀。
今で言えばファッションリーダーですね。

天才肌で素晴らしい技術を持つが
無口で無愛想で誰ともなじもうとしない時蔵。


読みやすいし話も面白いんだけど
ラストがちょっと切ないんですよねー

でもとてもいい作品でした。





ところで、最近読む時代物は
何故か同じような時代だったりします。

「享保の改革」「寛政の改革」「天保の改革」。
どれも幕府の財政を立て直そうとして行われた改革。
でもその改革によって庶民の楽しみが奪われたりしています。

そんな時代に人々がどうたくましく生きたか、を描いたら
面白い話が産まれるのかもしれませんね。
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by koharu1002 | 2009-07-13 21:18 | こんな本、読みました

木村祐一「ニセ札」

木村祐一さんの「ニセ札」を読みました。
d0045063_2323573.jpg昭和20年代。

山間の小さな村で
小学校の教頭をしているかげ子は、
多くの村民から慕われていた。

ある日、かげ子は
かつての教え子の大津から
新千円札のニセ札づくりをもちかけられる。

けんもほろろに大津を追い返したかげ子だったが、
村の名士である戸浦に説得され、心が動く。

かくして、村ぐるみの一大ニセ札づくりが始まった―。

日本史上最大のニセ札偽造事件を題材に、
カネに翻弄される人々の姿を通して、
現代社会にも通じる「本当に価値あるものは何か?」を
痛快に描きだした傑作小説。
                   「BOOK」データベースより

新刊の棚で偶然に見つけたので借りてみました。
木村祐一さんはお笑い芸人。
でも私はお料理をする木村さんしか見た事はないです(^^;

で、作品ですが…

170頁に足りない頁数、紙は厚く活字は大きく行間は広く、
きっとそう内容はないんだろうなぁ、が第一印象。

でもって第一印象通り、たいした内容はないです。

なんだか小説のあらすじを読んだ感じの作品ですね。

何人かの登場人物がいますが
これといって掘り下げて書かれた人はいなかったように思います。

上記のあらすじでは
かげ子が中心のように書かれていますが
全般はニセ札作りグループの犯人の一人、
「花村写真館」の花村の
独白のように書かれています。

花村が主人公だと思いながら読んでいたんですが
そうではなかったんですね。


自分で小説が書けるわけではないので
こんな事いうのもおこがましいかも知れませんが
有名人って言うだけで
単行本にはなる映画にはなる…

なんだかなぁ…




でした、チャンチャン(--;
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by koharu1002 | 2009-07-11 23:16 | こんな本、読みました

志川節子「手のひら、ひらひら」

志川節子さんの「手のひら、ひらひら」を読みました。
d0045063_15232962.jpg上ゲ屋、保チ屋、目付…
吉原を陰でささえる異能の男たち。

妓を遊女に仕立て上げ、
年季半ばで磨き直し、
合間にあって妓の心を見張り、
間夫の芽を絶つ。

裏稼業を通して色と欲、
恋と情けの吉原を描き切った鮮烈なデビュー作。
                      「BOOK」データベースより

新聞の紹介欄に掲載されていたのを新刊の棚で見かけたので
さっそく借りてみました。

「しづめる花」「うつろい蔓」「手のひら、ひらひら」
「穴惑い」「白糸の郷」「摑みの桜」「浮寝鳥」の七編の短編集です。

舞台は何れも吉原。

吉原に売られてきた娘を一人前の女郎に育てる「上ゲ屋」だの
年季半ばの花魁を手入れ(?)して復活(?)させる「保チ屋」だの
まぁ、いろいろな仕事があるもんだ、とは思いながら
「なんだかなぁ…」と読んでいました。

どうにも興味が持てなかったので
途中で返却しようかとも思いましたが
一緒に借りた他の二冊を思いのほか早くに読んでしまったので
ぼちぼちと読んでいました。


ところが「穴惑い」がけっこうよくて
続く「白糸の郷」がもっと良くて(笑)
最後は一気読みでした(^^;


初めの「しづめる花」で「上ゲ屋」をだまして
自分の恨みを晴らした花魁の染里が
最後の「浮寝鳥」に登場します。

この話のラストがほんとにいい。
胸がしめつけられるようでした。

いやいや読んでたのに
終わりまで読んでみないとわからないものだとつくづく思いました(^^;



話は変わりますが
「摑みの桜」は吉原に、ある時期、一時的に桜を植える話です。
これって前に読んだ「実さえ花さえ」にもでてきた話です。
全然違う作品にこういう風に共通する事がでてくると
なんとなく嬉しくなるのでした^^
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by koharu1002 | 2009-07-09 15:24 | こんな本、読みました