小春日記

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カテゴリ:こんな本、読みました( 289 )

新堂冬樹「僕の行く道」

新堂冬樹さんの「僕の行く道」を読みました。
d0045063_21303133.jpg小学三年生の大志には
パリでファッションの勉強をしている母親から
週一で手紙が届きます。

それをはげみに母親に会える日を楽しみにしています。

ところがふとした事から、母親はパリではなく
瀬戸内海の小豆島にいるのではないかと疑います。

大志は「お母さんに会いに行こう」と
近所に住む六年生の博士こと俊也の手を借りて
父親にも内緒で一人で小豆島へ向かいます。

映画「引き出しの中のラブレター」がよかったので
原作を読んでみようと思ったら貸出中でした。

で、同じ著者のを、と借りたのがこの「僕の行く道」。


この作品もとても温かいです。

大志はまだ小学三年生。
知らない事ばかりです。

岡山行きの新幹線に乗ったはずだったのに
終点で降りてみればそこは新大阪の駅。

親切そうに話しかけてくるホームレス(と思われる)のおっちゃんに
お金を奪われそうになったりします。

どきどきはらはら、です。

でもいろんな人の親切に助けられながら
大志は小豆島へ、
母と写真に写ってるコスモスが咲き乱れる丘へと向かいます。


大志の母親が大志から離れて暮らす理由は
気持ちはわかるけど、正解ではない気がします。
一緒にいる事が大事なんじゃないかと思います。



大志のひたむきな気持ちや
とりまく人々の温かい気持ちで
なんだかとてもいい気分で読み終えました。
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by koharu1002 | 2009-11-09 21:27 | こんな本、読みました

海堂尊「ブラックペアン1988」

海堂尊さんの「ブラックペアン1988」を読みました。
d0045063_21472877.jpg外科研修医世良が飛び込んだのは
君臨する“神の手”教授に新兵器導入の講師、
技術偏重の医局員ら、策謀渦巻く大学病院…

大出血の手術現場で世良が見た医師たちの
凄絶で高貴な覚悟。
                    「BOOK」データベースより

海堂さんの作品は新刊でなくてもなかなか借りられない事が多いのですが、
いつもとりあえず海堂さんの棚はチェックしています。
今回はこの作品がヒット。

これ、よかったです。
とってもよかった^^
「チーム・バチスタの栄光」より好きです。


海堂さんの作品には誰かしら共通の登場人物がいます。
今回は誰かな?って予備知識なしで読み始めたら
なんと高階病院長(チームバチスタ~の)ではないですか^^

主人公は「極北クレイマー」に登場した世良先生。
お医者様になりたてのホヤホヤです。

そして高階先生は東城大学付属病院にやってきたばかりでまだ講師なんですね。

「チームバチスタ~」では食えない病院長ですが
高階先生も若い頃はかなりの熱血漢だったようです。

そして登場するわ登場するわ…

田口愚痴外来の藤原看護師、ネコこと猫田看護師、
(私の記憶違いでなければ)速水先生と手に手をとって
未来を生きているはずの花房看護師に
まだ医者にもなれていない頃の田口先生に速水先生に島津先生。

いやー新鮮ですねー^^


相変わらず手術や医療の話はチンプンカンプンだけど
そんなことうっちゃってても十分に面白いです。


次は何が借りられるかなぁ~^^
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by koharu1002 | 2009-10-27 22:21 | こんな本、読みました

山本一力「ほうき星」

山本一力さんの「ほうき星」を読みました。
d0045063_20214496.jpg七十数年に一度現れる「ほうき星」が
江戸に輝いた天保六年。
さちは、絵師・黄泉とさくらの娘として深川に生まれた。

両親の愛情と下町の人情に包まれ、
幸せな子ども時代を過ごすが、
まもなく思いもかけない不幸に襲われる。

両親の死、慈しんでくれた祖母の死を乗り越え、
やがて絵師としての天分を発揮するが…。

どんな苦難のなかでも凛として生きた娘を描く感動時代長編。
                「BOOK」データベースより
山本作品では比較的新しい作品です。
一般図書の棚に戻ってようやく上下巻が揃っているのを見つけて
やっと借りられました。

舞台はいつも通り、深川。
定番の富岡八幡宮や八幡宮のお祭りの様子もでてきます。
よほど深い愛情があるんでしょうね^^


お話は、主人公のさちが突然の両親の横死や
可愛がってくれた祖母の死に負けずに
健気に自分の道を歩いていくというものです。


いつも思うのですが
山本作品に登場する子どもたちって
ものすごくできがよすぎやしませんか?(^^;

始めはそこがひっかかって
「ふーん…」ってちょっと冷めた感じで読んでしまいました。

それに仲睦まじい両親や、まわりの大人たちから愛され
幸せいっぱいのさちの様子を見ながら(読みながら)
「このままなワケない」とか
かなり穿った読み方をしてしまいました。

だからさちのお父さんとお母さんが
船で旅にでるとわかった時
「沈没で亡くなるんだなぁ」とか思ってしまい、
そう思ってしまう自分がすごく嫌でした(--


ここからはちょっとネタばれですが…


そしてさちが
幼馴染の幹太郎が大好きなのに
絵の道と魚屋のおかみの道は重なる事がない、
などと勝手に決め付け
幹太郎と別れてしまうくだりでは
「道三堀のさくら」を思い出してしまい
「どうしてそうなるかなぁ」と憤っていました(笑)


でも今回は私の大好きな終わり方なので大満足^^



でもでも、ごくごく普通の私としては
登場人物がそれぞれの道で素晴らしい人間ばかりっていうのは
本音を言えばちょっと息苦しいです(^^;

「損料屋始末記」のシリーズように
悪い奴がいて、その悪い奴をばっさばっさと懲らしめて
そしてその悪い奴にもいいところがあって…
って方が人間くさくって好きですね、正直な感想としては。
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by koharu1002 | 2009-10-23 20:27 | こんな本、読みました

朝倉かすみ「タイム屋文庫」

朝倉かすみさんの「タイム屋文庫」を読みました。
d0045063_21514417.jpgたったひとりの客を待つ店。
それが「タイム屋文庫」…

考えなしで抜け作の三十女・柊子が
時をまたいで仕掛けた、あの、恋のつづき。

注目の著者の最新刊は、ロマンチックが全開。
               「BOOK」データベースより

「田村はまだか」「ともしびマーケット」に続く三冊目の朝倉かすみさんの作品です。

こんな言い方をしたらすごく失礼なのかもしれないけど
朝倉さんの作品って、特に「感動した~」「泣けた~」とかいうのじゃないのに
なぜか手にとって借りてみるって
きっと私には相があってるんだろうなぁって思います(笑)


「たった一人の客」
それは主人公がまだ中学生だった頃の初恋の人。
ばったりとこの小樽の町で出会う事を夢見みています。

そのために、初恋の彼が好きだった「時間旅行」の本ばかり集めて
貸本屋を始めます。

もしかしたら、ふと、立ち寄るかもしれないと…


でも始めた貸本屋では新しい出会いがあります。


考えなしの夢見がちな柊子と
レストランの跡を継いだ超現実主義の樋渡徹。

なかなかお似合いじゃないですか^^

誰だって自分にないものを求めますからね(笑)


そして誰だって思われてみたいですよね、
「あんたが生まれてきてくれてよかった」って。




作者とタイトルだけで内容を知らずに借りてきて
(時々、観念的な表現に困ったりもしましたが)
ちょっといい恋愛小説を読んだなぁって感じかな。

もっともベタすぎな気もしますけどね(^^;







ひとつ不満があるとすれば「リス」の再登場の場面がほしかったです。
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by koharu1002 | 2009-10-12 22:43 | こんな本、読みました

翔田寛「誘拐児」

翔田寛さんの「誘拐児」を読みました。
d0045063_218681.jpg終戦翌年の誘拐事件。
身代金受け渡し場所、闇市。
犯人確保に失敗。

そして十五年後、事件がふたたび動き出す―。

人間の非情と情愛を見つめる魂の物語。

第54回江戸川乱歩賞受賞作。              
                   「BOOK」データベースより

前に新聞の広告でみて気になっていて作品です。
江戸川乱歩賞を受賞しているわりには
あまり評判がよくないようで…

私はまぁ、面白く読みましたよ。
最後の方はなかなかスピード感もあって、どきどきしましたし。

ただ、なんで昭和30年代半ばを舞台にしたんでしょう。
戦後すぐの混乱期に起きた身代金めあての誘拐事件の
時効直前、となればどうしてもそうなるんでしょうけど。

昭和36年の東京といえば
3年後に東京オリンピックを控えて
わきたつようなにぎやかさがあっただろうと思うのですが
時折オート三輪の描写とかでてくる以外に
昭和30年代を想像させるものが少なかったような気がします。

だから誘拐事件を発端に発生したと思われる事件も
現在に起きた事件なのかと錯覚してしまう感じです。


それから、主人公がはっきりしないです。

多分、誘拐された(と思われる)良雄だろうとは思うのですが
良雄の彼女や事件を追う刑事たちの目線で書かれている部分も多く、
文章を途中まで読まなければ、
その章は誰が中心なのかわからなかったりして
ちょっと混乱したりしました。

事件を追う刑事たちも、
神崎と遠藤、輪島と井口の個性がはっきりしていないので
それぞれがどういう路線で事件を追及しているのか
途中でわからなくなって、前の文章を読み返したりもしました。

登場人物も「この人が中心」っていうのが感じられないからか
魅力的な人物がいないからか、あまり感情移入できなかったです。


でも、推理小説としては
(私はぎりぎりまで犯人を特定できなかったので)
よかったんではないでしょうか(^^;




ここからはちょっとネタばれ。


犯人が特定できなかったと書きましたが
犯人の登場部分が少なすぎやしませんか?(笑)
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by koharu1002 | 2009-10-11 21:52 | こんな本、読みました

荻原浩「オイアウエ漂流記」

荻原浩さんの「オイアウエ漂流記」を読みました。

d0045063_21372298.jpg塚本賢司、28歳。

接待出張で乗り合わせた飛行機が遭難し、
なんと、流れ着いたのは水も火もないポリネシアの孤島!!

賢司をコキ使う上司たち、スポンサー企業の御曹司、
挙動不審な新婚カップル、小学生とそのじっちゃん、
怪しいガイジン。

あり得ないメンバー10人での毎日は、
黒~い本音も秘密の過去も、隠しきれない生活だけど…。
                    「BOOK」データベースより

新刊の棚に並んでいたので、借りました。
荻原さんの作品も好きなのが多いです。

タイトル通りの漂流記なのですが
けっこうリアルなわりには悲壮感がないですね(笑)

そしてフィクションとは言え、人間って強いなぁって思います。
そしてそして、生きるために食べている事を強く意識させられますね。


登場人物が個性的でとても楽しいです。
好きじゃないけど気に入ってる(微妙な表現)のは早織さん。
考えてる事がおかし~
能天気さは私の上を行くんじゃないかしら(笑)

いろんな場面ででてくる鼻歌に
思わず笑ってしまいました。



でも、もし自分がこんな境遇になったらどうなんだろう?
なんてったって好き嫌いは多いし、虫は大嫌いだし…

きっとそんな事言ってられないんだろうなぁ(--;


こういった明るいユーモアにあふれた作品の方が
荻原さんの作品は好きですね^^
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by koharu1002 | 2009-10-04 22:17 | こんな本、読みました

荻原浩「愛しの座敷わらし」

荻原浩さんの「愛しの座敷わらし」を読みました。
d0045063_2051406.jpg生まれてすぐに家族になるわけじゃない。
一緒にいるから、家族になるのだ。

東京から田舎に引っ越した一家が、
座敷わらしとの出会いを機に家族の絆を取り戻してゆく、
ささやかな希望と再生の物語。

朝日新聞好評連載、待望の単行本化!
                Amazonの内容紹介より

荻原さんの作品は何作目かな?
一番最近読んだのは「コールドゲーム」で
ちょっと後味が悪かったんですが、これは楽しく読めました。

座敷わらしが可愛いですね。
特に笑い方が^^
「キュッ」とか「キャッ」とか^^


座敷わらしがいる家は幸せになれる。
その言葉通りに家族がかかえていたさまざまな問題が
すこーしづつ解決したり、いい方向へ向かっていったりします。


ぬるい話かもしれませんが、こういう生ぬるさも好きです。


そして最後の一行が…^^



連休中に連休がとれたので娘の家に二泊しました。
みぃも一段と大きくなり、行動範囲もひろがって
新米ママ(もう新米でもないかな)はなかなかたいへんそうでした^^
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by koharu1002 | 2009-09-23 21:26 | こんな本、読みました

奥田英朗「ガール」

奥田英朗さんの「ガール」を読みました。
d0045063_20321916.jpgさ、いっちょ真面目に働きますか。

キュートで強い、肚の据わったキャリアガールたちの
働きっぷりをご覧あれ。

爽快オフィス小説。
                  「BOOK」データベースより

「ヒロくん」「マンション」「ガール」「ワーキング・マザー」「ひと回り」の
5つの話からなる短編集です。

それぞれの主人公は違います。
が、10年以上一つの会社に勤めている、
キャリアウーマンという共通点があります。
そして勤めている会社は皆、ある程度大きい会社です。


これって読む人の性別で評価が分かれたりしないのかしら?


私はとっても面白いと思いましたよ、もちろん^^


だってみんなカッコいいもん^^


それぞれ、気持よ~く終わってます。



でもね、ちょっとできすぎかなぁ、とも思います。

女性を取り巻く男性たちが、案外素直で物わかりがよかったりします。

ひねてるかも知れないけど、実際はもっと意地が悪かったり
嫉妬心が強かったり、プライドが高かったりするんじゃないかなぁ…


それにみんなけっこう見た目きれい目で、
お金に不自由してないっていうのもなんだかなぁ…って感じで…


ん?
私が一番、性格が悪い?(笑)
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by koharu1002 | 2009-09-16 21:07 | こんな本、読みました

高田崇史「QED 龍馬暗殺」

高田崇史さんの「QED 龍馬暗殺」を読みました。
d0045063_22345574.jpg高知の山深く、平家の落人伝説が残る蝶ヶ谷村。
土砂崩れで密室と化した村の一夜に起こる殺人と自殺。

大学の後輩全家美鳥を訪ねてきた
桑原崇と奈々たちも事件に巻き込まれるが、
その最中、維新の英雄・坂本龍馬暗殺の
黒幕を明かす手紙の存在を知る。

因習に満ちた山村と幕末の京都を結ぶ謎に挑む崇の推理は―。
                  「BOOK」データベースより

この“QED”シリーズはたくさんあるようですね。
本屋さんで見かけてから「龍馬暗殺」を読みたいと思ってました。

古本屋さんに行く度探していたのですが
やっとみつけて購入しました。

それが実は一年以上前のこと…

図書館通いを始めて、借りては返し、返しては借りる日々で、
この本は、途中まで読んで職場のロッカーに放ったままになっていました。(^^;


それでも書いている内容を忘れなかったのは
かなり印象的で濃い話だからかもしれません。


でもって面白かったか?と聞かれると
面白かったとは言えないんですよねー


確かに龍馬暗殺の謎についていろいろ書かれてあって
すっごく勉強になったとは思います。

でもやたらめったら詰め込んだ感じで
かなりすっとばして読んだ気がします。


小説中に実際に起きる殺人事件については
真相がわかっても、「そんな話なの?」って感じだったし…



ちゃんと読み終えられてよかったよかった^^
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by koharu1002 | 2009-09-14 22:55 | こんな本、読みました

水野宗徳「おっぱいバレー」

水野宗徳さんの「おっぱいバレー」を読みました。
d0045063_22531342.jpgもてたい気持ちは人一倍強いが、
三ケ崎中学校の男子バレーボール部は、
周囲から「キモ部」と揶揄される落ちこぼれ集団。

そんな彼らの前に突然「女神」が現れた。
臨時採用の美人教師・寺嶋先生が
男子バレー部の顧問になったのだ!

「先生がおっぱいを見せてくれるなら、
僕たちは優勝だって目指すのに…」と言った部員の言葉に、
「やれるものならやってみろ」と思わず口走ってしまう寺嶋先生。

この一言が、部員の目の色を変えた。
                   「BOOK」データベースより


図書館の棚をぶらぶらと見ていて、ふと目にとまった「おっぱいバレー」。
綾瀬はるか主演で最近、映画化されましたね。


これはなかなか面白かったですよ^^


Hなことしか頭にない中学二年の男子バレーボール部員たちと
生真面目で一生懸命にいい先生になろうとする寺嶋先生。


生徒の一人でキャプテンの平田の目線と
バレー部の顧問になった寺嶋先生の目線で書かれています。

初めはとまどったけど
どちらか一方の目線で書かれていたら
中途半端な理解しかできなかった気もします。


そここで笑えるし、時々じーんとするし、
終わり方も気持ちいいし、私の中ではヒットですね^^



そしてまったくの余談ですが
城君のお父さん、カッコイイ~❤
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by koharu1002 | 2009-09-12 23:06 | こんな本、読みました