「ほっ」と。キャンペーン

小春日記

koharu02.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:こんな本、読みました( 289 )

山本一力「峠越え」

山本一力さんの「峠越え」を読みました。
d0045063_2059231.jpg江戸深川の女衒・新三郎は、
仕事の不始末で背負い込んだ借金返済の旅に出た。

その旅先で壺振りおりゅうと出逢った偶然が、
新三郎の人生を大きく変えることになる。

二人で新たに人生をやり直すべく、
おりゅうが考え出したのは、
江島神社の裸弁天を江戸へ持ってきて公開する「出開帳」だった。

成功すれば何千両もの拝観料が手に入り、堅気に戻れるが…。

爽やかな余韻が胸に残る傑作時代小説。
              「BOOK」データベースより

母が古本屋で買ったのをくれました。

面白かったです。とてもよかった。

正直なとこ、
初めは「なんで女衒なんていう男が主人公なん?」と思いながら読んでいました。

もっとも女衒と言っても主人公の新三郎は
あくどい手段で女を岡場所や吉原に売り渡すような男ではなく
食べるのも困るような家の娘などに
行く末を説明して、本人の納得の上、元締めに渡すような
ま、人情味があるっちゃあある女衒なのではあるんですが…(^^;


新三郎は自分のしでかした不始末の後始末をつけるため、
旅にでて、そこで運命の女に出会います。


で、二人はビビビ…ってくるんですね^^


それからは二人手に手をとって
次から次へとやってくる災難や無理難題を
自分たちの知恵と度胸と気配りで、乗り越えていきます。

何がいいって、
二人の心構えがいろいろな縁を呼び寄せて、
その縁に助けられてやってくる苦難を乗り越えていくのですが
二人がそれを謙虚に受け止め感謝しつつ生きているところが
ほんとに素晴らしいと思うのです。

なかなかできない事だと思います。

つい自分の力だと過信してしまうのが人間ですからね。


読後感がさわやかで勇気をもらえる一冊でした。
[PR]
by koharu1002 | 2010-02-09 21:24 | こんな本、読みました

宇江佐真理「斬られ権座」

宇江佐真理さんの「斬られ権座」を読みました。
d0045063_21283227.jpg好いた惚れたは八丁堀の
顔にひとすじ体に八十八の刀傷。

おとこ権佐のこころ意気。

江戸暮らしの哀と歓。連作時代小説。
               「BOOK」データベースより

「なでしこ御用帖」のお紺ちゃんのおじいさんの話です。

普通に面白かったです^^
でもラストはかなり切ないですね…


こうなると権座の娘、お蘭の話も聞きたいものです。




今日は31日。
もう1月も終わりですねー
今週には立春も迎えます。
早く暖かくなるといいですね^^
[PR]
by koharu1002 | 2010-01-31 21:38 | こんな本、読みました

宇江佐真理「なでしこ御用帖」

宇江佐真理さんの「なでしこ御用帖」を読みました。
d0045063_020528.jpg
お紺十七、捕物小町―

斬られ権佐の孫娘の行くところ、次つぎ起こるひと騒ぎ。

江戸・八丁堀の四季に彩られる恋と人情の時代小説。
           「BOOK」データベースより

宇江佐さんの本を新刊の棚で見つけたので借りてみました。

宇江佐さんの作品も読みやすいですね。

主人公、お紺がとても可愛らしいです。

見た目はなでしこのように楚々としてかわいらしいし、
話し方もゆっくりでおっとりした娘のように周りからは思われているのに
実はちゃっきちゃきの江戸っ子娘。

他から思われているのと本人の心の声が全然違う、
そのギャップがとても面白かったです。


お紺の周りで次々と起こる事件。
父方の祖父は吟味方与力、
母方の祖父は同心の小者を勤めたという血が騒ぐのか
お紺は首を突っ込まずにはおれない。

お紺さん、いいですね~^^

ぜひシリーズ化して、長編などお願いしたいものです。


宇江佐さんの過去の作品に
「斬られ権座」というのがあるそうです。

お紺のおじいちゃんが主役らしい。
これも借りて読まなくちゃ^^
[PR]
by koharu1002 | 2010-01-18 23:19 | こんな本、読みました

花家圭太郎「日暮れひぐらし~八丁堀春秋」

花家圭太郎さんの「日暮れひぐらし~八丁堀春秋」を読みました。
d0045063_2252328.jpg江戸の夏。

両国川開きのこの日、花火見物に出掛けた
元北町奉行所定町廻り同心・小山田采女と妻のおしゅんは
雑踏の中でスリに遭遇する。

残された財布の中には、奇怪な脅し文が入っていた。

どうやら財布の持ち主の娘がさらわれたらしい。
だが手掛かりはこの紙片一枚のみ。

采女はさっそく仲間と共に探索に乗り出すが―。

移ろう季節の中、市井の人々の生活を活写しつつ展開する書き下ろし時代小説。
                    「BOOK」データベースより

初めて読む作家さんです。
母が古本屋で購入した本で、私が時代小説も読むと知って貸してくれました。

読みやすいし、面白かったです。

途中から事件の真相のあらましはわかってしまうのですが
登場人物のよさで気持ちよく読めました。

お話は切ないです。
主人公じゃないけれど、もっと他に方法はなかったものかと考えてしまいます。

心の深いところにふれる台詞もいくつもありました。
こんなに人の気持ちを読める、そして配慮のできる人ばかりだったら
どんなにこの世の中はよくなっていくでしょう…


残念だったのはこの作品が「八丁堀春秋」という作品の続編だったこと。
まず、こっちを読まなくっちゃ^^
[PR]
by koharu1002 | 2010-01-14 23:05 | こんな本、読みました

貫井徳郎「悪党たちは千里を走る」

貫井徳郎さんの「悪党たちは千里を走る」を読みました。
d0045063_2254843.jpg真面目に生きることが嫌になった3人が企てる、
「人道的かつ絶対安全な」誘拐―?

『慟哭』の著者がユーモアとスピードたっぷりにおくる、
誘拐ミステリの新境地。
               「BOOK」データベースより

初めて読む作家さんです。
新聞の書評欄にこれではない作品ですが載っていて
この作家さんは読んだことないなぁ、と思って借りてみました。

なかなか面白かったです。

カード詐欺程度の悪しかできない小悪党高杉と
その小悪党を兄と慕うちょっと足りない園部と
有名絵画のコピーをリトグラフだと売りつける美人詐欺師菜摘子と
頭はいいけれどちょっとかわいくないお金持ちのお家のおぼっちゃん巧くん。

キャラクターがまぁよくあるような設定だけど
それぞれがそんなにワルじゃないとこが気に入ってます。

物語もテンポがいいのでさくさく読めます。

ユーモアもたっぷりだし、笑えます。

誘拐につきもののお金の受け渡しは
新しい発想だけど現実的かどうかはわかりませんね。

それにせっかく刑事さんも登場したのに
巧くんが解放されてからの親や警察の対応に全く触れてないのは
ちょっと残念でした。

最後の章で扱うならこっちでしょう、って感じかな(^^;


でも全体的に楽しく読めたので全然OK~です^^
[PR]
by koharu1002 | 2010-01-10 23:17 | こんな本、読みました

宇江佐真理「八丁堀喰い物草紙 江戸前でもなし 卵のふわふわ」

宇江佐 真理さんの「八丁堀喰い物草紙 江戸前でもなし 卵のふわふわ」を読みました。
d0045063_23571538.jpg
夫との心の行き違いは、
食い道楽で心優しい舅に、いつも扶けられる。

「のぶちゃん、何かうまいもん作っておくれよ」
喰い物覚え帖に映し出された心模様。
               「BOOK」データベースより

タイトルにひかれて借りました。
宇江佐さんの作品は「雷桜」以来でしょうか。

これもとってもよかったです。

はじめはのぶに対する正一郎の態度に
「あんまりじゃないか」と腹を立てながら読んでいました。
が、お舅さんの優しさに救われました。

のぶを取り巻く人々が個性的で面白いです。

それになんといっても登場する食べ物がすごく美味しそう。

特に「卵のふわふわ」は
自分でも作れそうな感じで、すごく興味が惹かれました。


ラストはちょっと切ないです。
のぶには幸せになってもらいたいと祈るばかりですね。
[PR]
by koharu1002 | 2009-12-29 23:55 | こんな本、読みました

新堂冬樹「引き出しの中のラブレター」

新堂冬樹さんの「引き出しの中のラブレター」を読みました。
d0045063_2241784.jpg
あなたの言葉を、待ってる人がいます―

結婚と仕事の間で苦悩するラジオ・パーソナリティ。
シングルマザーの道を選んだ女性。
今の自分に納得がいかず、
しかし一歩が踏み出せないショップ店員。
高校卒業を控え、進路に悩む少年。
ある出来事がきっかけで、笑う事を忘れてしまった男性。
親友に裏切られ、未来ではなく、
「今」を楽しく生きることに決めた女…。

小説内で苦悩する登場人物たち、それはもしかしたら「未来」のあなたの姿かもしれない。
                        「BOOK」データベースより

映画が良かったので図書館に入庫されたのを知って
予約を入れて借りました。

小説の方も良かったです。
もっとも映画の企画があって、のストーリーのようですが。

映画と全く同じにするわけにもいかなかったのか
小説版には登場人物が一人多いです。
でもって登場はするけれど
通りすがりのようになってしまった人もいます。

私はこの通りすがりになってしまった人物の(映画での)エピソードで
泣きそうになったんですが…(笑)


新堂さん、前に読んだ「僕の行く道」もよかったので
続けて読もうかと思ったのですが
Amazonの書評を見ると
評価のいいのと悪いのとわかれるようですね。

それに本人も言ってるけど、
「白新堂」「黒新堂」ってあるらしい…

多分、「黒新堂」は苦手分野かと(^^;

迷いますねー
[PR]
by koharu1002 | 2009-12-28 22:19 | こんな本、読みました

海堂尊「夢見る黄金地球儀」

海堂尊さんの「夢見る黄金地球儀」を読みました。
d0045063_22392855.jpg
首都圏の端っこに位置する桜宮市に
突如舞い込んだ一億円。
その名も「ふるさと創生基金」。

だがその金は黄金をはめ込んだ地球儀に姿を変え、
今では寂れた水族館に
ひっそり置かれているだけとなった―はずだった。

が、ある日を境に
トラブル招聘体質の男・平沼平介の日常を一変させる
厄介の種へと変貌する。

八年ぶりに現れた悪友が言い放つ。
「久しぶり。ところでお前、一億円欲しくない?」

かくして黄金地球儀奪取作戦が始動する。

二転三転四転する計画、知らぬ間に迫りくる危機。
平介は相次ぐ難局を乗り越え、黄金を手にすることができるのか。

『チーム・バチスタの栄光』の俊英が放つ、
抱腹絶倒のジェットコースター・ノベル。
                     「BOOK」データベースより

海堂さんの医療方向ではないお話。

普通に面白いですけど、ちょっと軽すぎかな(^^;

「ブラック・ベアン」の後に読むと物足りなくて
「ナイチンゲールの沈黙」の後に読むと肩が凝らなくていい、って思うような感じ?(^^;


物理の難しい理屈とかでてくるけど
それは得意の読み飛ばし、読み飛ばしで(笑)


気になるところと言えば、平介とアイの関係。
最後はどうなったの?
そうモテそうにも思えない平介にベタぼれするアイの気持ちがわからんなー
アイの気持ちをもてあそぶような平介なら許せんし、
かといってアイの気持ちを受け入れたら家庭に問題がでるし…
そこんとこはっきりせんまま終わってしまって
そりゃーないぜ ┐( ̄ヘ ̄)┌

約束を守っただけだと、信じたい、です。


あ、「ナイチンゲールの沈黙」にでてた浜田小夜さんと牧村瑞人くんがでてきて
ちょっと嬉しかったですね^^
[PR]
by koharu1002 | 2009-12-21 23:03 | こんな本、読みました

佐藤正午「身の上話」

佐藤正午さんの「身の上話」を読みました。
d0045063_19252380.jpgこの主人公の流され方に、自分は違うと言い切れますか。

人間・人生の不可思議をとことん突きつめる、
著者の新たな代表作の誕生。
                  「BOOK」データベースより

初めて読む作家さんです。
前に新聞の書評欄で紹介されていて読みたいと思ってました。

語り手がいて、ある人の半生を淡々と語る。
そういった形の作品は多分初めて読むのではないかと思います。
語り手の正体は(冒頭に私の妻とは書いているのですが…)最後までわかりませんし、
語り聞かせてる相手も、
なぜそんな告白をしているのかも最後までわかりません。


主人公のミチルは23歳で書店に勤めています。
彼女はいずれは結婚するかもしれない恋人がいるのに
妻子ある男と付き合っています。

男は出版社の営業マンで東京に住んでいます。
月一の間隔でミチルの町へやってきます。

ある日、ミチルは
東京へ帰っていく男を送るために
「歯医者へ行く」と嘘をついて仕事を抜け出します。

その時、ついでにと職場の仲間から宝くじを買ってきてと頼まれます。

ミチルは男を見送るためにやってきたバスターミナルの
宝くじ売り場で宝くじを買います。

男を見送って帰るはずだったミチルは
何を思ったか、会社の制服のまま
財布と預かったお金で買った宝くじとを持って
男と一緒に東京へと行ってしまいます。


   語り手は淡々と話しているのですが
   私にしてみれば「なんだ、こいつは?」のミチルです。


ミチルは結局、そのまま東京に住む事になります。

だって預かったお金で買った宝くじが
なんと一等、2億円の当たりくじだったのですから…


   まぁねぇ、2億円あったら何でもできますよねー

   実際、グループ買いした宝くじが一等に当たって
   それを保管していた若い女の子が
   家族みんなで夜逃げして持ち逃げしたって話を聞いたことがありますから(--;

   そんな事をして幸せな生活ができるとは思えませんがね


案の定、ミチルも事件に巻き込まれていきます。
ここからがなかなか緊迫していて面白かったです。

ミチルの思考回路にはついていけないけど、
突然、2億円ものお金を手にしたら
人間、やっぱりヘンになっちゃうのかもしれませんね。


紹介文の
「この主人公の流され方に、自分は違うと言い切れますか。」には
言い切れます、とは答えられないです(爆)
[PR]
by koharu1002 | 2009-12-17 19:59 | こんな本、読みました

今野敏「ST警視庁科学特捜班」

今野敏さんの「ST警視庁科学特捜班」を読みました。
d0045063_2281039.jpg多様化する現代犯罪に対応するため
新設された警視庁科学特捜班、略称ST。

繰り返される猟奇事件、
捜査陣は典型的な淫楽殺人と断定したが、
STの青山は一人これに異を唱える。

プロファイリングで浮かび上がった犯人像の矛盾、
追い詰められた犯罪者の取った行動とは。

痛快無比エンタテインメントの真骨頂。
                     「BOOK」データベースより

私が利用する図書館には置いてなかった「ST警視庁科学特捜班」シリーズの第一冊目。
やっぱり読むなら一冊目からって思うじゃないですか、ねぇ^^
仕方なく古本屋さんでみかけたので購入したら
直後に文庫が入庫されたいわくつきの(オーバー?)一冊。

面白かったです。

事件は凄惨だけど、それほど難しいものでもなく
犯人も(というか黒幕が)途中からわかってしまいますが
なんといってもSTの個性的なメンバーが楽しいです。

でも、実は私のお気に入りはSTのトップである百合根と
警視庁捜査一課の菊川刑事。

百合根は強烈な個性の持ち主たちに振り回されているようで、
意外とそれぞれの持ち味をうまいこと引きだしています。

菊川はSTのメンバーに反感をもちながら
でも、メンバーの能力を認めて事件解決へと導きます。

誰が欠けても事件は解決しなかった気がしますね。




すでに何冊も発行されている「ST警視庁科学特捜班」シリーズ。
他にもいろいろ読んでみたいです^^
[PR]
by koharu1002 | 2009-12-14 22:45 | こんな本、読みました