小春日記

koharu02.exblog.jp
ブログトップ

西條奈加「恋細工」

西條奈加さんの「恋細工」を読みました。
d0045063_201639100.jpg一匹狼の職人・時蔵と
女だてらに細工師を志す
錺工房の娘・お凛。

周りと打ち解けず、
独り黙々と細工に打ち込む
天才肌の時蔵に振り回されながらも、
お凛は時蔵に惹かれていく。

そして、反発し合っていた二人の心が
銀細工を通じてかさなった時、
天保の改革で贅沢品が禁止された江戸の町に
活気を取り戻す、驚天動地の計画が動き始めた…。

若い男女の哀しく切ない恋模様を描く本格時代小説。
                    「BOOK」データベースより

この作品も新聞の紹介欄で見かけて
新刊の棚で見つけたので借りました。

これはとても良かったです。

まず登場人物が個性があっていい。

女は職人になれないのを承知で
錺職の技をみがき意匠を考える主人公の凛。

凛の幼馴染で江戸の町で誰よりも早く新しいもので
自分を装うお千賀。
今で言えばファッションリーダーですね。

天才肌で素晴らしい技術を持つが
無口で無愛想で誰ともなじもうとしない時蔵。


読みやすいし話も面白いんだけど
ラストがちょっと切ないんですよねー

でもとてもいい作品でした。





ところで、最近読む時代物は
何故か同じような時代だったりします。

「享保の改革」「寛政の改革」「天保の改革」。
どれも幕府の財政を立て直そうとして行われた改革。
でもその改革によって庶民の楽しみが奪われたりしています。

そんな時代に人々がどうたくましく生きたか、を描いたら
面白い話が産まれるのかもしれませんね。
[PR]
by koharu1002 | 2009-07-13 21:18 | こんな本、読みました