小春日記

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志川節子「手のひら、ひらひら」

志川節子さんの「手のひら、ひらひら」を読みました。
d0045063_15232962.jpg上ゲ屋、保チ屋、目付…
吉原を陰でささえる異能の男たち。

妓を遊女に仕立て上げ、
年季半ばで磨き直し、
合間にあって妓の心を見張り、
間夫の芽を絶つ。

裏稼業を通して色と欲、
恋と情けの吉原を描き切った鮮烈なデビュー作。
                      「BOOK」データベースより

新聞の紹介欄に掲載されていたのを新刊の棚で見かけたので
さっそく借りてみました。

「しづめる花」「うつろい蔓」「手のひら、ひらひら」
「穴惑い」「白糸の郷」「摑みの桜」「浮寝鳥」の七編の短編集です。

舞台は何れも吉原。

吉原に売られてきた娘を一人前の女郎に育てる「上ゲ屋」だの
年季半ばの花魁を手入れ(?)して復活(?)させる「保チ屋」だの
まぁ、いろいろな仕事があるもんだ、とは思いながら
「なんだかなぁ…」と読んでいました。

どうにも興味が持てなかったので
途中で返却しようかとも思いましたが
一緒に借りた他の二冊を思いのほか早くに読んでしまったので
ぼちぼちと読んでいました。


ところが「穴惑い」がけっこうよくて
続く「白糸の郷」がもっと良くて(笑)
最後は一気読みでした(^^;


初めの「しづめる花」で「上ゲ屋」をだまして
自分の恨みを晴らした花魁の染里が
最後の「浮寝鳥」に登場します。

この話のラストがほんとにいい。
胸がしめつけられるようでした。

いやいや読んでたのに
終わりまで読んでみないとわからないものだとつくづく思いました(^^;



話は変わりますが
「摑みの桜」は吉原に、ある時期、一時的に桜を植える話です。
これって前に読んだ「実さえ花さえ」にもでてきた話です。
全然違う作品にこういう風に共通する事がでてくると
なんとなく嬉しくなるのでした^^
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by koharu1002 | 2009-07-09 15:24 | こんな本、読みました