加納朋子さんの「少年少女飛行倶楽部」を読みました。
中学1年生の海月が
幼馴染の樹絵里に
誘われて入部したのは「飛行クラブ」。
メンバーは
2年生の変人部長・神、
通称カミサマをはじめとする
ワケあり部員たち。
果たして、空に舞い上がれるか!?
私たちは空が飛べる。
きっと飛べる。
かならず飛べる。
空とぶ青春小説。
「BOOK」データベースより)
新刊の棚にあったのを見て
「加納さんの作品って『てるてる』だけだよなぁ」と思いつつ
手にとってみると装丁がとっても可愛い^^
「子ども向けかも?」と思いながら読んでみたら
とっても面白かったです。
お話も夢があって素敵だけど、
なんといっても登場人物のキャラクターがいい。
幼馴染の樹絵里に誘われて
なんとなく入部したはずの「飛行クラブ」だったのに
何故か孤軍奮闘してしまうはめにおちいる海月。
偉そうで高圧的で尊大なじゃべり方をする部長の斎藤神。
神の幼馴染で野球部と兼部している明るくて親切で人懐っこい中村海星。
本当は野球が好きではないのに、
親の期待で野球部に入部してしまった餅田球児。
ものすごく可愛いのに天然で、3度も死にかかったのに
奇跡的に助かってあっけらかんとしている仲居朋。
意地悪でおしゃべりで、でも海月の事が大好き(らしい)戸倉良子。
そうそう忘れてならないのは海月のお母さん。
突っ込みどころ満載の発言ばかりだけど
こんなお母さんだったら楽しいだろうなぁ、と思いますね^^
本当はものぐさで、やらなきゃいけない事はきっちり終わらせるが
誰かがすればいい仕事などは
絶対にすすんではやらないタイプと自認する海月だけど
周りの部員たちのあまりのお気楽ぶりに孤軍奮闘するはめに。
その海月の奮闘ぶりが可愛くて応援したくなっちゃいます^^
作者には失礼な話だけど
これといって期待しないで読んで
それが面白いと、とっても得した気分になります^^