小春日記

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誉田龍一「消えずの行灯」

誉田龍一さんの「消えずの行燈」を読みました。
d0045063_20372374.jpg幕末の江戸に怪死相次ぐ。

「おれたちの手で下手人を捕らえる」

若き志士・仁杉潤之助とともに動くは、
学究肌の武士・釜次郎、
噺家の次郎吉、剣の達人・今井。

奉行所無用の飛び抜けた力が、
七つの難事件を解き明かす。
                       「BOOK」データベースより

初めて読む作家さんです。
本所の七不思議をテーマにした
作品のようだったので借りてみました。

連作短編です。

本所の七不思議と言えば宮部みゆきさんも書いています。
宮部さんの作品は、
七不思議を不思議なままの印象でまとめた章もありましたが
これは徹底的に不思議の解明をしています。

時代は幕末。
舶来ものの技術が日本にはいってこようとする時代です。

一つひとつの話は面白いです。
謎の解明もまぁつじつまがあっていて
そう違和感もありません。

ただ残念なのは、主人公のはずの潤之助があまり魅力的でないこと。

潤之助をとりまく人々はそれなりに面白いです。
賢く知識も豊富な釜次郎。
噺家の次郎吉。
剣術の腕は半端じゃない今井君。

(真偽のほどは定かではありませんが…)
明治維新後の三人の様子は書かれているのに
何故か、主人公の潤之助だけ「潤之助の後年については定かではない」って…

そりゃないでしょ?(^^;


多分、最初の章の終わりがこういう書き方なので
後もそうしようと思ったのでしょう、
第二章、第三章と
主だった人々とは別に
後世になんらかの足跡を残した人々が
話の中にちょこっとでてきます。

話の大筋に関係あるでかたをする人物もいますが
これじゃ通りすがりの一人じゃないか、的な扱いの人もいます。

ここまでそういった事(後年はどうなったこうなった)に
こだわる必要はないんじゃないかとちょっと違和感が残りました。

吉田松陰や小栗忠順や前島密、はては篤姫まででてきますからねぇ…
欲張り過ぎじゃないですか?(^^;


物語はそれなりに面白かったと思うのに
最初の章の「潤之助の後年については定かではない」で
テンションがおもいっきり下がってしまいました。
残念っ…(><)
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by koharu1002 | 2009-04-27 21:19 | こんな本、読みました