垣根涼介さんの「真夏の島に咲く花は」を読みました。
この島には、
今までの人生で知らなかったものが、
絶対にある―。
2000年のフィジークーデターで
人種の違う四人の若者は、
何を見つけたのか。
日本から両親と移住してきた良昭、
ガソリンスタンドで働くフィジアン・チョネ、
父のお土産物屋を手伝うインド人・サティー、
ワーキング・ビザでフィジーに来た茜。
「地上の楽園」を探し始めた男女の青春群像。
「BOOK」データベースより
「ヒート・アイランド」とも「君たちに明日はない」とも違う印象の作品です。
「ヒート・アイランド」より過激でない分だけ
この作品の方が私は好かも知れません。
ただ登場人物についてだけ言えば
どの人も今一つ「この人っ」って思える人がいなくて
ちょっと残念でした。
でも4人の視点で書く事で
人種によって考え方や感じ方が違う事が
よりわかりやすかった気もします。
「面白いっ!」って叫ぶ(笑)ほどではなかったですが
読後感はさわやかでいい作品でした^^
・・・楽園など、どこにもない。
場所ではない。国でもない。
みんなの笑顔の中にだけある・・・・・・気持の中にだけにある。
これは心に残る一文ですね。