小春日記

koharu02.exblog.jp
ブログトップ

浅田次郎「あやし うらめし あなかなし」

浅田次郎さんの「あやし うらめし あなかなし」を読みました。
d0045063_231543.jpg日本特有の神秘的で幻妖な世界で、
生者と死者が邂逅するとき、
静かに起こる優しい奇蹟。

此岸と彼岸を彷徨うものたちの
哀しみと幸いを描く極上の奇譚集。

名手が紡ぐ、懐かしくも怖ろしい物語。
                    「BOOK」データベースより

久しぶりの浅田さんの作品で、また初めて読む短編集です。
タイトルに惹かれて借りました(^^;


「赤い絆」「虫篝」「骨の来歴」「昔の男」
「客人(まろうど)」「遠別離」「お狐様の話」の七編です。

タイトル通りに怪しい、哀しい話がいっぱいです。
リアルに描かれているけど、非日常の世界ですね。



好きなのは「昔の男」。

従軍医として戦地で死んだ男が
残した病院の事が気になって現代によみがえり
看護婦としてその病院で働く「浜中さん」の前に現れた。

「浜中さん」は銀座に近いというだけで
この病院で働く事を決めたのだが
居心地がいいし、先生も婦長も尊敬しているので
ずっとこの病院で働く気でいる。

「浜中さん」はきちんと働くので元婦長も現在の婦長も
「浜中さん」は「見所」があると思っている。
いずれ次の婦長は「浜中さん」になるだろうとも思っている。

ところが、舞戻ってきた「昔の男」は
結婚話の持ち上がっている「浜中さん」のために
「病院がつぶれたっていいじゃないか、
さっさと結婚して辞めてしまいなさい」と言う…



他のどの作品より「怪しい」度が薄くて
(いやもちろん死んだ男が蘇るだから「怪しい」んですが…)
ユーモアもあって読後感もさっぱりしてました。

他の章はけっこう重かったですね(^^;



++++++++++++++++++++++++++++++++


明日から東京です。
さっきまで長男と(電話で)どこへいくか話したり
地図を印刷したりしてました。

楽しみだなぁ^^
[PR]
by koharu1002 | 2008-12-11 23:55 | こんな本、読みました