小春日記

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宮部みゆき「あやし」

宮部みゆきさんの「あやし」を読みました。
d0045063_1837670.jpg十四歳の銀次は
木綿問屋の「大黒屋」に
奉公にあがることになる。

やがて店の跡取り藤一郎に
縁談が起こり、
話は順調にまとまりそうになるのだが、
なんと女中のおはるのお腹に
藤一郎との子供がいることが判明する。

おはるは、二度と藤一郎に近づかないようにと店を出されることに…。

しばらくして、銀次は藤一郎からおはるのところへ
遣いを頼まれるのだが、おはるがいるはずの家で銀次が見たものは…。「居眠り心中」

月夜の晩の本当に恐い江戸ふしぎ噺・九編。
                      「BOOK」データベースより

「居眠り心中」「影牢」「布団部屋」「梅の雨降る」「安達家の鬼」
「女の首」「時雨鬼」「灰神楽」「蜆塚」の九編の短編集です。

宮部さんはほんとにこういう話が上手ですね。
どれも映像でみせられているように感じてしまいます。



私は「安達家の鬼」という話が一番好きです。
この話にでてくる鬼は人に悪さをしません。
ただ心の中に醜いものを抱えている人には恐ろしい形となって現れ
寂しい気持ちを抱えている人には寂し気な様子で現れます。

ここに嫁いできた嫁にはその姿が見えません。
それは心根が純粋だからなのではないと、おかみさんは言います。

「この家で、泣いたり笑ったり怒ったり、意地悪をしたり悪いことをしたり
親切にしたりして暮らしてごらん。
そのうちおまえにも、〝鬼″が感じられるようになる。
ただ、それが恐ろしい姿を成さないように、それだけは気をつけてね」
と。

そして
「良いことと悪いことは、いつも背中合わせだからね。
幸せと不幸は、表と裏だからね」
辛いことばかりでは、逆に〝鬼″も見えないのかもしれないー
だからやっぱり、おまえはこれからなのだよ。
と。


生きていればいろんな感情が生まれます。
褒められれば嬉しいし、
文句を言われれば言った相手に嫌な気持ちをもったりします。

人を羨ましいと思う事もあるし、
人に優越感をもつこともあります。

そういうことをひっくるめて生きている証拠なのかもしれません。

おかみさんの傍に寄りそう鬼は
私にはどんな姿で見えるのでしょうか。


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同時に4冊読んでいました。
図書館で借りた本と、この「あやし」それから「NIGHT HEAD」
職場のロッカーにも一冊。
ようやく三冊になりました(^^;

図書館で借りた5冊もあと1冊に。
どうにか延長をしなくてすみそうです^^
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by koharu1002 | 2008-11-23 21:04 | こんな本、読みました