小春日記

koharu02.exblog.jp
ブログトップ

水森サトリ「星のひと」

水森サトリさんの「星のひと」を読みました。
d0045063_18142853.jpg特別な存在でありたいと願う
中3のはるき。 
ある日、同級生の草太の家に
隕石が落ちて来たことに嫉妬して、
UFOが呼べると言ってしまい…。

星はめぐり、人々はつどう。
生の輝きを描く瑞々しい連作集。

第19回小説すばる新人賞受賞第一作。
出版社 / 著者からの内容紹介

初めて読む作家さんです。

「ルナ」「夏空オリオン」「流れ星はぐれ星」
「惑星軌道」の四編からなる連作短編集です。

「ルナ」
中学三年生の伊刈はるき。
自分は特別な存在、と思ってはいても
いじめや無視が怖くてたいして好きでもない女子と
友達のふりをしている。

ある日、クラスの人気者の男の子、槙野草太の家に隕石が落ちた。

はるきは話題の中心になった草太が気に入らない。
それなのに何かと話しかけてくる草太。

草太を好きなはるきの友達、亜子を
はるきは怒らせてしまう。
おまけに「UFOが呼べる」と断言し、後にひけなくなる。


遠い遠い昔の事を思い出しました。

一人でいるのは怖いから「友達」でいるけれど
「あんたたちとは違うのよ」とも言ってみたい気持ち。
男の子の話で「キャーキャー」言うのって
「バカみたい」って思う気持ち。
気になる男の子に、なんとなくそっぽをむいてみたくなる気持ち。

あやふやで中途半端で
揺れ動く中学生の気持ちがよく描かれていました。


どの話もとても良かったです。
登場人物もユニークで魅力的です。

特にラストの話は
ハラハラドキドキも加わってとても面白かったです。
読後感も爽やかで本当にいい作品でした。
[PR]
by koharu1002 | 2008-10-13 20:10 | こんな本、読みました