小春日記

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奥田英朗「家日和」

奥田英朗さんの「家日和」を読みました。

「サニーデイ」「ここが青山」「家においでよ」
「グレープフルーツ・モンスター」「夫とカーテン」「妻と玄米御飯」
の6つの短編集です。d0045063_1726503.jpg
「サニーデイ」
夫も子どもたちも
自分に関心をもってくれない…
少しだけ不満な紀子。

家族で出掛ける事が少なくなり
使われなくなったピクニック用の
折りたたみテーブルをネットで売ることにした。
落札値は二千五百円だけど、取引後の評価で
「非常に良い」の評価をもらって大喜び。

紀子はオークションで物を売ってお金にする目的よりも
「非常に良い」の評価がほしくて家にある不用品を売ることにする。

ある日、紀子は眼の下の皺が消えているのに気づいた。
オークションを始めて、いや、オークションで「非常に良い」の
評価をもらうようになってから
気持にハリができたのか、PTA仲間の主婦たちに
「最近きれいになった」と褒められた。

オークションでいらない物を売って、お金を得たうえに
他人から感謝されていい気分になれる。
いい気分でいるからかなんだかちょっといい女になった気もする。

紀子は嬉しくて次々とオークションで売る物を探した…

私が一番お気に入りなのは「家においでよ」。

妻が家をでていって、残された夫は
自分の趣味を前面に押し出した部屋を作ります。
インテリアに凝り、音響設備に凝り…
実家に預けっぱなしのレコード300枚を持ちこみ
自分の空間を作り上げます。

そこに職場の同僚たちが入り浸りはじめ
とうとう同僚は妻に浮気をしてるんじゃないかと疑われるしまつ(笑)

夫が部屋を作り上げていく過程を
ワクワクしながら読みました。

その部屋に対する妻の反応もとてもよかったです。



どの話も温かくて私好みでした♪
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by koharu1002 | 2008-10-06 17:46 | こんな本、読みました