小春日記

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恩田陸「蒲公英草紙 常野物語」

恩田陸さんの「蒲公英草紙 常野物語」を読みました。
d0045063_2053821.jpg舞台は20世紀初頭の東北の農村。

旧家のお嬢様の話し相手を務める
少女・峰子の視点から語られる、
不思議な一族の運命。

時を超えて人々はめぐり合い、
約束は果たされる。

切なさと懐かしさが交錯する感動長編。
                         出版社/著者からの内容紹介

「光の帝国 常野物語」の続編と思って借りてきたのですが
前作と違いこちらは長編でした。

だから前作の疑問はそのまま残されたわけで…
でもまぁ私はどちらかといえば長編の方が好きなので
これはこれと思って読めばいいわけで…

今回は常野の人々の力がポイントポイントで活かされる感じの作品です。

ただ、聡子お嬢様の「遠目」の力は
何故自分たちの危険を予測できなかったのかって思います。
幼くて力が弱かったのでしょうか?

もっとも危険を予測して回避してしまえば
この物語は全く違う話になってしまいますね(^^;

私が一番好きなのは
聡子お嬢様を洋画家の椎名と仏師の永慶が描いて
その作品を聡子お嬢様が評する場面です。

そこで表現されている「西洋画」と「日本画」の違いは
もちろん作者の言葉なのでしょうが
妙に(失礼!)説得力があって
「そっかー」とうなずいていました。



しかしラストが暗い…
「(前略)彼らが、そして私たちが、これからこの国を作っていくことができるのか、
それだけの価値のある国なのかどうかを彼に尋ねてみたいのです。」

確かに今の世の中は豊かだけど、殺伐とした事件も多いし、
人間性を疑うような人もたくさんいます。
それでも希望を持って生きていきたいじゃないですか。
でもこうやって正面きって聞かれると
「当たり前じゃない!」って言えない自分がちょっと悲しいです (o´_`o)ハァ・・・



全然話は変わりますが、私は「光の帝国 常野物語」に収められていた
「オセロ・ゲーム」の続きが読みたいです。
あれはいったいどういう事だったの?
結局、どうなったの???
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by koharu1002 | 2008-09-23 21:59 | こんな本、読みました