小春日記

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奥田英朗「東京物語」

奥田英朗さんの「東京物語」を読みました。
d0045063_2302146.jpg1978年4月。

18歳の久雄は、
エリック・クラプトンもトム・ウェイツも
素通りする退屈な町を飛び出し、
上京する。

キャンディーズ解散、
ジョン・レノン殺害、
幻の名古屋オリンピック、ベルリンの壁崩壊…。

バブル景気に向かう時代の波にもまれ、
戸惑いながらも少しずつ大人になっていく久雄。

80年代の東京を舞台に、
誰もが通り過ぎてきた「あの頃」を鮮やかに描きだす、
まぶしい青春グラフィティ。
                          「BOOK」データベースより
この作品はまた今までの作品とはちょっと違った感じの作品です。
作者の自伝的要素が強いように思います。

作者が私とほぼ同年齢で、
書かれている事件が私の思い出ともシンクロして
なかなかに感慨深いものがありました。

笑わせてくれるししみじみとさせてくれるし…
とてもいい作品です。


特に「名古屋オリンピック」の章が好きです。
天狗になってる久雄の鼻をペシャンコにした西条氏。
時にはこんな風に
ガツンとしかってくれる人が必要なんですよね、人間が成長するためには。

でも私もそうだけど、人と深く付き合うのをさけて
(自分が困るわけじゃない時は)嫌な事は見ないふりをして
できるだけ波風たてずに暮らしていきたい人が多いじゃないですか。

嫌われてもうとまれても、ダメな事はダメって言えるってなかなかないです。

ま、もっとも西条氏は仕事上のお付き合いですから
久雄には伸びてもらわないといけないんでしょうが…

いや、ダメなら切ればいいわけで…
やっぱり西条氏はいいヤツか(笑)


奥田さんの作品も(私には)あまりはずれがないです。
次は何を借りようかなぁ^^
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by koharu1002 | 2008-09-14 23:22 | こんな本、読みました