小春日記

koharu02.exblog.jp
ブログトップ

森田誠吾「魚河岸ものがたり」

森田誠吾さんの「魚河岸ものがたり」を読みました。
d0045063_22252835.jpgだれもがかしと呼ぶ
隅田河口のまちに、
ひとつの秘密を抱いた
青年が住みついた。

そこに住む人にとって、
「どこの誰」より
「どんな誰か」が大切なまち。

そんなまちの心優しい人々とともに彼は暮らし、
〈秘密〉から解放される日の来るのを待っていた。

心ならずも魚河岸の町に身をひそめた青年と、
まちの人々との人間模様を感情こまやかに描き出した長編小説。
直木賞受賞作。                「BOOK」データベースより

図書館で借りた作品です。
初めて読む作家さんです。

長編なのかと思って借りたのですが
「かし」に住むいろいろな人々が
かわるがわる主人公になる、という形の短編集です。

軸には「秘密」を持ってこの「かし」に移り住んだ「吾妻健作」がいます。
最初と最後はこの「吾妻健作」の話です。

いろいろな人が主人公ですが、
いろんな人がいろいろなところで、何度も登場します。

みんなつながりがあるのです。
それはこの「かし」の町を象徴しているようです。


なんかとてもいい感じの作品です。
全然感想にはなっていませんが…
ホントにいい感じだなぁ、と思いながらするすると読んで
一日半で読んでしまいました。

決して短い作品ではありません。
でも、ふわふわと読んでいたら終わってしまいました。

特に好きな話は最初の「市場通り」です。
ほんの30頁に足りない話なのですが
「あぁいいなぁ」と思える話です。


この作品の舞台になった時代は
それほど昔じゃないはずなのに
もっとずうっと昔であるような気がするのは
あまりにも世知辛い、哀しい事件が
毎日のように起きているからなのでしょうか…
[PR]
by koharu1002 | 2008-08-13 23:01 | こんな本、読みました