小春日記

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「風の墓碑銘」

乃南アサさんの「風の墓碑銘」を読みました。

d0045063_21255349.jpg東京・下町の解体工事現場から
白骨死体が三つ。
そして大家である徘徊老人の
撲殺事件。

真夏の下町を這いずり回ること
二カ月あまり。
中年の毒気を撤き散らす滝沢の
奇妙な勘働きと、女刑事・音道貴子の大脳皮質は、
「信じられない善意の第三者」でようやく焦点を結んだ。

名コンビは狂気の源に一歩ずつ近づいてゆく…。
                 「BOOK」データベースより

私の好きな音道貴子シリーズです。

今回は貴子の視点と、相方になった中年刑事滝沢の視点と
両方で書かれてあってとても面白かったです。

貴子は前に滝沢と組んだ時に
あからさまに「女の刑事なんて…」という態度をとる滝沢に
何度も嫌な思いをさせられています。

だから今度の事件でまた滝沢と組まされた時、
初めから身構えています。

一方の滝沢は、前回の事件での貴子の働きをみて
貴子に一目置くようになっています。
でもそれは貴子には伝わらない…

そりが合わない、波長が合わない、うまが合わない…
いろいろな言い方をしますが
貴子にとって滝沢はそういう人間です。

それぞれの側からの感じ方やとらえ方を読むのは
読む側からはとても面白いですねー

(もちろん話も面白かったですが)
話の本筋とは別にして、これがなかなか興味深かったです^^



事件はもちろん、二人の活躍で解決するのですが
この犯人はいけない。

ただ自分の私利私欲のためだけに
殺人を犯しておきながら
「究極の選択だったんだっ」とわめくなんて…

音道&滝沢シリーズはまだ続けてほしいですね。
そして心からの和解と信頼を持ち合えればいいなって思います。



ところで、実はこの作品、今日が図書館の返還日でした。
ところがほとんど読んでいなかったので
あわてて昨夜、いえ今朝の4時までかかって読み終わりました。

いやー根性だしましたわ(^^;
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by koharu1002 | 2008-07-15 21:54 | こんな本、読みました