小春日記

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「重力ピエロ」

伊坂幸太郎さんの「重力ピエロ」を読みました。
d0045063_2393597.jpg兄は泉水、二つ下の弟は春、
優しい父、美しい母。
家族には、
過去に辛い出来事があった。

その記憶を抱えて
兄弟が大人になった頃、
事件は始まる。

連続放火と、火事を予見するような
謎のグラフィティアートの出現。
そしてそのグラフィティアートと
遺伝子のルールの奇妙なリンク。

謎解きに乗り出した兄が遂に直面する
圧倒的な真実とは―。

溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。
                         「BOOK」データベースより 
初めて読む作家さんです。
文章は読みやすいですが、書いている事は
けっこう難しいです(^^;

遺伝子やDNAの並び方など、興味はありますが
小説の中にでてくると、どっちかって言えば読み飛ばしたいです(笑)
もっともこの遺伝子の話がなければ
この作品は成り立たないわけで…



この作品は長男の泉水が、泉水の感情とともに
見聞きした、あるいは考えた事を書いていますが
主人公は泉水なのか、春なのか
私にはわかりません。

春は泉水の母親がレイプされて妊娠した子です。
世間では「どうして産んだんだろう」とか
「恥ずかしい一家だ」というような
興味本位の中傷をしますが、
泉水も春も両親もそれぞれが家族を愛していて
家族の結束は固いです。

これはやっぱり家族の絆の話なんですよね?

文中の抜粋ですが…
「ピエロは、重力を忘れさせるために、メイクをし、
玉に乗り、空中ブランコで優雅に空を飛び、時には不恰好に転ぶ。
何かを忘れさせるために、だ。
私が常識や法律を持ち出すまでもなく、
重力は放っておいても働いてくる。
それならば、唯一の兄弟である私は、
その重力に逆らってみせるべきではないか。」

家族の話としては理解できますが
長年の鬱屈した思いを晴らすためには
何をしてもいいのかって事になると、それはちょっと違うかも…って

そうは言っても、
世の中に死んだ方がいい人間っていない、とずっと思っていましたが
「誰でもよかった」で人殺しをしてしまう事件が何度も起きると
はたしてそうだろうか、とも思ってしまうこの頃です…



この作品は図書館で借りたものではなく
本屋さんで購入して、出勤した日の昼休みに読んでました。
だから少し時間がかかってしまい
テンションが上がらないままに読み終わったので
ちょっと醒めた感想になってるかも知れません(^^;
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by koharu1002 | 2008-06-21 23:53 | こんな本、読みました