小春日記

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「暗いところで待ち合わせ」

乙一さんの「暗いところで待ち合わせ」を読みました。
d0045063_1853154.jpg視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。
職場の人間関係に悩むアキヒロ。
駅のホームで起きた殺人事件が、
寂しい二人を引き合わせた。

犯人として追われるアキヒロは、
ミチルの家へ逃げ込み、
居間の隅にうずくまる。
他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、
知らない振りをしようと決める。

奇妙な同棲生活が始まった―。書き下ろし小説。
「BOOK」データベースより
初めて読む作家さんです。

前に観にいこうと思ってとうとう観られなかった映画の原作です。

ミチルもアキヒロも人一倍人づきあいが苦手。
できれば誰にも干渉されず、
誰ともつきあわずに暮らしたいと思っている。

しかし、職場の先輩松永は波長があわないアキヒロを
なにかとやりだまにあげては面白がっていた。
アキヒロは殺してしまいたいと思うようになる。

松永が死んで、アキヒロはミチルの家に逃げ込んだ。

ミチルは視力を失った後、
世話をしてくれていた父親にも死なれてしまった。

外の世界は怖い。

時々、小学生の頃の友達、カズエがきて
買い物などに連れて行ってくれるが
ひとりで出かけようとは思わない。

そんなミチルの家の居間の隅で
じっと息を殺し、うずくまるアキヒロ。

誰かの存在を感じながら普段通りの生活をするミチル。

でも、小さなきっかけから
少しずつ心の糸をほぐしていく二人…



穏やかで時間がゆっくり流れるように感じる作品です。
少しずつ心が温かくなって
「あぁ、よかったね」って
ミチルにもアキヒロにも言ってあげたいです。
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by koharu1002 | 2008-04-03 18:55 | こんな本、読みました