小春日記

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「呼人」

野沢尚さんの「呼人」を読みました。
呼人は小学校6年、12歳。
d0045063_22421654.jpg親友の潤と厚介と
町はずれの森に秘密基地を作って、
夏休み中遊んでいた。

明日は始業式という日に
潤の大好きな女の子、小春が
家出をした事を知らされる。

三人は
それぞれの小春との過去の会話の中から
小春の行先の目星をつけ
大人たちに内緒で探し見つけ出す。

7年後、厚介は自衛隊員に
潤はアメリカに留学、呼人は大学生になっていた。
しかし、呼人は12歳のままだった…

呼人は12歳から成長が止まってしまいます。
背も伸びない、声変わりもしない。
見た目は12歳のままです。

学校は普通に卒業し、教員になるのを夢見て
教員免許を取得します。
しかし、呼人を採用してくれる学校はありませんでした。
見た目は12歳のままですから
それが人権問題、差別だとしても
そんな呼人を「先生」にしてくれるほど
世の中は甘くなかったのです。

永遠の12歳の呼人。
何故、呼人はそんな身体になってしまったのか。

感想とは違うのですが…
厚介が自衛隊員としてアメリカ兵とともに
北朝鮮で人質になっている日本人旅行者の
救出に向かい、迷い込んだ地雷原で
左足を失いながらも、唯一の生存者となる…
この話を厚介自身が呼人にするくだりでは
あまりのリアルさに「これはフィクションなの?」と思ってしまいました。

この作品は1999年の7月に発行されたそうです。
だから2005年、2010年も話は続いているのですが
そこでようやくこれは作り話なんだと確認したのでした(^^;

話は本筋からずれましたが
呼人は何のために生まれてきたか…
それは生まれてきた人がそれぞれに
生まれてきた意味がある、
それを教えてくれた気がします。

面白かったです。
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by koharu1002 | 2008-03-01 23:16 | こんな本、読みました