乃南アサさんの「駆けこみ交番」を読みました。
聖大は新米のおまわりさん。
等々力の交番に赴任している。
大事件などない閑静な住宅街で、
不眠症のおばあさんの夜の話し相手が
聖大の目下の仕事だった。
ところがある夜、
交通事故の応援にでかけた先で、偶然に
指名手配中の殺人犯を逮捕するという大手柄をあげた。
これは前に読んだ「ボクの町」の主人公、高木聖大巡査のその後、
といった話でしょうか。
「ボクの町」は、乃南アサさんにもこんなに楽しくて
明るい作品があるんだ、と発見(?)した作品です。
それまで乃南さんのは「風紋」とか
「凍える牙」「幸福な朝食」等々の
ちょっと重い作品しか読んだ事がなかったので(^^;
聖大は彼女に振られた腹いせに
警察官になったような男の子。
髪は茶髪だし、ピアスの穴はあいてるし…
時々、めんどくさいなぁ…とか思いながら仕事をしてたりします。
でも憎めないキャラクターなんですよね。
4つの短編からなっています。
肩の凝らないさらさらと読める作品ですが
読んだ後はちょっと温かい気持ちになれます。
聖大と(聖大の同期の巡査)三浦くんとを主人公にして
新しい作品を書いてくれないかなー^^