小春日記

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浅倉卓哉「君の名残を」

浅倉卓哉さんの「君の名残を」を読みました。
上下2巻のかなり長い小説です。

剣道部主将を務める高校生のd0045063_19132868.jpg
白石友恵と原口武蔵は
雨が強く降りしきる夜に
落雷とともに忽然と姿を消す。

二人が目覚めたそこは
平安末期の動乱の時代だった。
生きるために運命を
受け入れるしかない二人。

友恵は巴御前として、武蔵は武蔵坊弁慶として
そして同じように雨に消えた、巴の親友由紀の弟、志郎は
北条義時として、愛する人を守るため
そして自分が担った時代の役目をはたすために懸命に生きていく。

戦争は遠い世界の話でしかない
平和な時代に生きる高校生の友恵と武蔵、中学生の志郎。

動乱の時代に投げ出されて、
懸命に運命を受け入れ生きていく姿はすごいの一言です。
今のごく普通の高校生にこんな精神力があるだろうか…という疑問は置いといて(^^ゞ

とにかく描写が生き生きとしていて引き込まれます。
突拍子もない設定だとは思うのだけど
だからこそ面白いのだとも思います。

それにしても(ほぼ史実に基づいて書かれているとはいえ)
あまりにも二人は救われない…
酷い(むごい)だけじゃなかったと当人は回想するけれど…
う~ん(T_T)


木曽義仲という人物の名前は知っていましたが
何をした人なのかほとんど知りませんでした。
木曽義仲が平家を滅ぼし(厳密にいえば京から退かせた)
短期間とはいえ時代の中心にいた人物だというのは
この小説を読んで初めて知りました。

面白かったし、いろいろな意味で勉強になりました。
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by koharu1002 | 2006-12-12 19:32 | こんな本、読みました