小春日記

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「博士の愛した数式」

小川洋子著「博士の愛した数式」を読みました。

「私」が「博士」と呼んだ老人(六十過ぎの男性を老人とは呼ばないのかも知れないが)
は記憶が80分で消えてしまう。
毎朝、新しい家政婦として老人の世話をする「私」とその息子。
「博士」は靴のサイズに、誕生日に、電話番号に、すべての数字に意味をもたせる。
「博士」は数を数式を、人を愛するようにこよなく愛していた。
「私」の息子は「博士」からルートと呼ばれ
「博士」が愛した数や数式と同じように、愛され慈しまれとても大切にされる。
記憶が80分で消えていくためにおきるさまざまなトラブルが
「博士」と「私」とルートに不思議で温かい絆にかえていく。

この小説は、本屋が選ぶ第1回本屋大賞、
第55回読売文学賞を受賞しているんだそうだが
私はそんな事はしらなかったし、文庫の帯にも書いていなかった。
なのに本屋の文庫本の棚をふらっと見ていた時、
この本を手にとって買おうと思ったのはなんでなのかな?と今頃思う(笑)
でも出会えてよかった一冊です。

数字が苦手で簡単な計算さえ間違えてよく笑われる私ですが
数字はこんなに温かく、それぞれ意味があって
素晴らしいものなんだと、この本は感じさせてくれました。

それから登場する人たちがみな温かい心で真面目に真剣に生きていることにも
とても心ひかれました。

ただ、読み始めてすぐにこれが寺尾聡さん主演で映画化されると知り、
頭の中の情景に寺尾聡さんの「博士」が浮かんできてしまい、
ちょっと残念でしたね。
寺尾さんがイメージに合わないとかじゃなく、
イメージがはじめに固まってしまったのが残念でした。
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by koharu1002 | 2006-01-15 18:58 | こんな本、読みました