朝倉かすみさんの「ともしびマーケット」を読みました。
誰かの「いい日」に、ともしびを。
たくさんの買い物客がうごめいています。
みんなあんなに生きている。
スーパーマーケットの白くあかるい照明に
ひとしく照らされている。
たくさんの人生の「一日」を、著者ならではの語り口で描く、
吉川英治文学新人賞受賞後、初の書き下ろし小説。
「BOOK」データベースより
前に読んだ「田村はまだか」の作家さんです。
新刊の棚で見かけたので借りてみました。
連作短編集です。
連作ですが中心となる人物はそれぞれの章で違います。
中心人物は違いますが、ちょっとずつリンクしてたりします。
こういう形式好きだなって最近気が付きました(笑)
登場人物は「ともしびマーケット」のお客さんだったり
従業員だったりします。
章、ひとつひとつはわりと短めです。
短いけど、いい味でてると思います。
切なくなったりほっとしたり、「あらあら…」と思ったり…
なかなか楽しませてくれます。
そうなんですよねー
隣で玉ねぎを選んでる人、お菓子売り場ですれ違った人、
お店の中でお肉を切ってる人
レジを打ってる人、レジに並んでる人、
みなそれぞれの人生が時間があるんですよね。
そんな当たり前の事を思い出させてくれるお話でした。
「田村はまだか」もよかったですが
私はこちらの方が好きかもしれません^^