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小春日記

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乙川優三郎「生きる」

乙川優三郎さんの「生きる」を読みました。
乙川優三郎「生きる」_d0045063_20353649.jpg又右衛門は
貧しい身分からとりたててくれた
恩ある藩主が身罷った時には
追腹を切る覚悟であったが
筆頭家老に「追腹を禁ずる。生きてくれ」と懇願される。

追腹を切るのが当然と思われていた又右衛門が
生きる事を全うしようとして
様々な軋轢が生まれ、苦しい立場に追い込まれていく…
                      表題作「生きる」

「霧の橋」が良かったので二冊目を借りてみました。

「生きる」「安穏河原」「早梅記」の三篇です。

武家社会で生きるってほんとうに大変だったんですね。

死ぬよりも生きる事の方が辛いなんて…


でも誠実にきちんと生きていれば
必ずいい日はやってきます。
そう信じられる作品でした。


乙川さんの作品は読後感がとてもいいです^^
by koharu1002 | 2009-08-13 20:41 | こんな本、読みました